WORLD REPORT「アンカレッジ」:アラスカ先住民や日系二世による表現から、その土地を訪ねる意味を考える

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「アンカレッジ」では、アンカレッジ・ミュージアムのコレクション展と、アラスカ大学北方博物館の常設展「ギャラリー・オブ・アラスカ」を取り上げる。そこで見たアラスカ先住民や日系二世による作品は、来訪者たちに何を伝えるのか。大阪中之島美術館学芸員の大下裕司が考察する。

文=大下裕司

ニコラス・ガラニン こんな感じだったかな? 2016 木、塗料、金属 サイズ可変 Photo by Chris Arend. Courtesy of Anchorage Museum