SERIES / WORLD REPORT2025.6.5あとで読むWORLD REPORT「花蓮/台北」:固有の自然や環境に向き合うことで私たちの「いる場所」を表現し、定義する 雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年4月号の「花蓮/台北」では、「2024 PALAFANG 花蓮跳浪芸術祭」と台湾近代を代表する画家・陳澄波の記念展「走揣・咱的所在─陳澄波百三特展」を取り上げる。台湾ならではのアイデンティティを顕在化するような2つの展示を、栖来ひかりが読み解いていく。文=栖来ひかり「2024 PALAFANG 花蓮跳浪芸術祭」より、涂維政《地震博物館》(2024)。左上の映像は劉靜怡(Raito Low)《象の石は同じく柔らかい》(2024) 写真提供=Wata哇大創意