2025.10.30

「ブルームバーグ・コネクツ」で無料の音声ガイドを楽しもう

ブルームバーグ・フィランソロピーズが提供する日本語と英語の音声ガイドアプリ「Bloomberg Connects(ブルームバーグ・コネクツ)」をご存じだろうか?

Bloomberg Connects(ブルームバーグ・コネクツ)

 美術館に訪れた際、多くの人々が利用するであろう音声ガイド。一般的には有料で利用することが多いが、ブルームバーグ・フィランソロピーズが提供する「Bloomberg Connects(ブルームバーグ・コネクツ)」は、音声ガイドを無料で提供する画期的な仕組みだ。

 ブルームバーグ・コネクツは、ブルームバーグ社および創設者マイケル・ブルームバーグによる寄付をもとに活動する慈善財団「ブルームバーグ・フィランソロピーズ」が、世界中の美術館や博物館、劇場などの文化施設に無料で提供するデジタルガイドアプリ。ユーザーは、そのパートナー施設の主要な収蔵品やコレクションのハイライト、開催中の展覧会やイベントに関する情報にいつでもどこでも無料でアクセスできる。

 2019年にスタートし、現在ではメトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館、グッゲンハイム美術館、ロンドンのナショナル・ギャラリー、テートなど世界1000以上の施設が参加する巨大プラットフォームへと発展。通常の音声ガイドとは異なり、アプリをひとつダウンロードするだけで、これら世界中のパートナー施設のオンラインコンテンツが楽しむことができるのは、ブルームバーグ・コネクツの大きな特徴といえるだろう。

 美術館を訪れる前に、アプリで展示情報をチェックすれば、効率的なルートを立てて自分だけの美術館ツアーを楽しむこともできる。館内では、作品の前で専門家による音声ガイドを聞きながら鑑賞することで、作品の背景やストーリーが一気に広がり、体験がより深く豊かなものに。さらに帰宅後も、アプリを開けば展示内容を振り返ったり、次に訪れたい美術館を探したりすることができる。週末のちょっとしたお出かけにも、アプリひとつで複数の美術館をめぐる"ミュージアムホッピング"が簡単に楽しめるのも魅力だ

 また美術館や文化施設にとってもメリットは大きい。ブルームバーグ・コネクツの導入は無料で、アプリの開発コストを支払う必要もない。またアプリの維持管理やアップデートは、すべてブルームバーグの専門チームが担うという徹底したサポート体制だ。

 利用する側のみならず施設側にとっても有益なブルームバーグ・コネクツ。日本における参加施設は、アーティゾン美術館、大阪市立東洋陶磁美術館大阪市立美術館、大阪歴史博物館、大阪市立自然史博物館、大阪科学博物館、国立新美術館国立国際美術館、こども本の森 中之島、新国立劇場、世田谷パブリックシアター、21_21 DESIGN SIGHT、東京シティビュー、東京都現代美術館東京国立近代美術館、東京芸術劇場、原美術館ARC、水戸芸術館、武蔵野美術大学 美術館・図書館森美術館山口情報芸術センター [YCAM]横浜美術館など。これらの施設を訪れる前に、ブルームバーグ・コネクツのダウンロードをお忘れなく。