2025.10.21

自分専用のアトリエで創作しませんか? 「START Box 白鬚」が新たにオープン

東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が、都営住宅の空き店舗を活用した創作スペース「START Box 白鬚」を新たに開設。利用アーティストを募集している。

「START Box 白鬚」外観イメージ
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 東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が、都営住宅や公営住宅の空き店舗を活用し、若手アーティストに創作スペースを提供することで、継続的な活動を支援する「START Box」。すでに存在する「START Box ササハタハツ」と「START Box お台場」に続き、新たなスペースとして「START Box 白鬚(しらひげ)」が開設。利用アーティストを募集している。

 START Box 白鬚が位置するのは、墨田区堤通二丁目の都営白鬚東アパートの1階。東武伊勢崎線「東向島駅」から徒歩約12分の場所にある。

 スペースは計4区画で約20平米が1区画、約25平米が1区画、そして約30平米が2区画。使用期間は2026年1月6日〜3月26日の80日間で、料金は38400円〜57600円とリーズナブルだ(水道・電気・Wi-Fi料金込み、ガスは利用不可)。またほかのスペースとは異なる特徴として、アトリエのほかに、舞台芸術分野を対象とした稽古場も同時に開設される。

 対象となるジャンルは美術、写真、メディア芸術等のビジュアルアーツ分野。稽古場は演劇、舞踏などが対象。募集年齢は満18歳以上40歳程度までで、都内在住、在勤又は都内の学校を卒業していることなどが応募資格となる。

「START Box 白鬚」スペース鳥瞰
「START Box 白鬚」内観イメージ

 アトリエ等を確保することが難しい若手アーティストに創作場所を提供し、継続的な活動を支援するSTART Boxは、これまで延べ63名のアーティストたちが利用。アーティストによるオープンアトリエなども定期的に開催され、アーティスト同士や地域住民と交流する機会が提供されることも大きな特徴だ。

START Boxササハタハツの利用風景
START Boxササハタハツ オープンアトリエの様子

 また、作品発表の機会として、2025年8月には有楽町アートアーバニズムYAUの協力を得て、合同作品展「START Box EXHIBITION vol.4」を開催。また同年10月には「MEET YOUR ART FESTIVAL 2025」でも作品を展示してきた。

 利用者からは「都内で安く作品制作の場を利用することができてありがたかった」「他のアーティストと交流することができて、刺激になった」「スタッフや地域住民との交流機会があり、制作に良い経験になった」「作品を発表する貴重な機会を得られ、プロフェッショナルとしての自覚を持てた」などの声があり、公共事業として大きな役割を果たしていると言えるだろう。

 これを読んで少しでも興味を持ったアーティストは、ぜひ積極的に応募することをおすすめしたい。