DIC川村記念美術館コレクションの名品、NYで総額165億円で落札
今年3月に閉館したDIC川村記念美術館の所蔵品が、クリスティーズ・ニューヨークの秋季オークションウィークに登場した。11月17日のイブニングセールではモネ《睡蓮》をはじめとする8作品が競り落とされ、総額約165億円に達した。

今年3月31日に千葉県佐倉市での運営を終了したDIC川村記念美術館が所蔵する作品の一部が、クリスティーズ・ニューヨークの秋季オークションに出品された。
11月17日に行われた「20世紀美術イブニングセール」では、同館のコレクションから8点が登場した。なかでも目玉のひとつであるクロード・モネ《睡蓮》(1907)は、4000万〜6000万ドルの予想落札価格に対し3900万ドルで落札され、手数料込みで4549万ドル(約70億6600万円)を記録した。

続いて、ピエール=オーギュスト・ルノワール《水浴する女》(1891)は予想750万〜1000万ドルの範囲内で850万ドル(手数料込み1041万ドル/約16億1700万円)で落札。アンリ・マティス《肘掛け椅子の裸婦》(1920)は最低予想額250万ドルを大きく上回る550万ドル(手数料込み679万ドル/約10億5500万円)に達した。


同セールにはマルク・シャガールの2作品も出品された。1966年制作の大作《ダヴィデ王の夢》は、予想800万〜1200万ドルを大幅に超える2200万ドルで落札され、手数料込み2651万ドル(約41億1800万円)に到達。会場では落札直後に拍手が起こった。いっぽう、1949年の《赤い太陽》は予想700万〜1000万ドルの範囲で860万ドル(手数料込み1053万ドル/約16億3600万円)で落札されている。













