グラフィックデザイナー・永井一正が逝去
グラフィックデザイナーの永井一正氏が2月23日、急性呼吸不全のため逝去した。96歳だった。

グラフィックデザイン界の巨匠、永井一正氏が、2月23日、急性呼吸不全のため逝去した。96歳だった。
永井氏は1929年大阪市生まれ。戦後日本のグラフィックデザインの黎明期より第一線で活動し、復興期から高度経済成長期にかけての日本社会における、視覚文化の基盤を築いた。代表作は数多く、札幌冬季五輪のシンボルマークをはじめ、JA、東京電力、三菱UFJフィナンシャル・グループ、アサヒビールなどのCIや、トヨタ自動車の企業広告などを手がけている。

また抽象と具象を融合する造形や生命感あふれる色彩によるポスターは、数多くの国際賞で最高賞を受賞し、日本の視覚文化を国際的に知らしめる役割を果たしてた。亡くなる直前まで、生きとし生けるものの魂を描くポスターシリーズ「LIFE」を毎年制作した。

日本デザインセンターの創立に参加し、同社社長、また日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)会長、日本デザインコミッティー理事長を歴任。日本のグラフィックデザイン界の制度的基盤整備にも深く関与した存在だ。その功績に対して、紫綬褒章、旭日小綬章を受章している。
展覧会も数多く、近年は「LIFE永井一正ポスター展」(ギンザ・グラフィック・ギャラリー、2013)、「永井一正ポスター・ライフ1957-2014」(富山県立近代美術館、2014)、「永井一正ポスター展(姫路市立美術館、2017)、「永井一正のポスターデザイン いきること・つくること」(群馬県立館林美術館、2022)などを開催してきた。


