2026.1.20

アムステルダム国立美術館、新たな彫刻庭園を今秋オープンへ。ジャコメッティ、ブルジョワらの彫刻作品を常設展示

オランダのアムステルダム国立美術館が、新たなパブリック・スカルプチャーガーデンを今秋オープンする。ドン・キホーテ財団からの総額6000万ユーロ(約110億円)の寄付を受けて実現するこの新施設では、アルベルト・ジャコメッティ、ルイーズ・ブルジョワらの彫刻作品を常設展示する予定だ。

「Don Quixote Pavilion and Garden at the Rijksmuseum」のイメージ Image by Foster + Partners
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 オランダのアムステルダム国立美術館が、新たなパブリック・スカルプチャーガーデンを開設すると発表した。

 その実現の背景には、同館最大の民間支援者であるドン・キホーテ財団からの総額6000万ユーロ(約110億円)の寄付と、多数の彫刻作品の長期貸与がある。新施設は「Don Quixote Pavilion and Garden at the Rijksmuseum」として整備され、アルベルト・ジャコメッティ、ルイーズ・ブルジョワ、アレクサンダー・カルダー、ジャン・アルプ、ロニ・ホーン、ヘンリー・ムーアら、20世紀以降の国際的作家による彫刻作品を常設展示する予定だ。あわせて、庭園内では期間限定の彫刻展も開催される。

「Don Quixote Pavilion and Garden at the Rijksmuseum」のイメージ Image by Foster + Partners

 アムステルダム市長フェムケ・ハルセマは、「市民や観光客が自然と芸術をともに楽しめる、素晴らしい贈り物になる」とコメント。いっぽう、アムステルダム国立美術館館長のタコ・ディビッツは、「本寄付は歴史的意義を持ち、近代彫刻にふさわしい可視性をもたらす」としている。

 庭園は、美術館本館近くの交差点付近に設けられる。アムステルダム派様式の既存の3棟と周辺の緑地を統合し、公共空間として再整備する計画である。建物の改修設計は建築事務所Foster + Partnersが担当し、庭園のランドスケープデザインはベルギーの造園家ピート・ブランカールトが手がける。

アムステルダム国立美術館 外観 Photo by John Lewis Marshall

 この新施設では、都市の生物多様性向上も目指す。22本の成木を新たに植樹し、地域固有の花や植物を導入することで、自然環境と芸術が共存する場となる見込みだ。来場者は日中、無料で庭園にアクセスできる。

 ドン・キホーテ財団は2013年の美術館再開以来、同館の庭園彫刻展を支援してきたほか、2023年には追加で1250万ユーロを寄付するなど、継続的に美術館の屋外プログラムを支えてきた。

 現在、アムステルダム市への許可申請が進められており、彫刻庭園は今年秋のオープンを予定している。