2026.9.16

2010年代ファッションを再考する企画展「login to the self」が開催。ストリートからネット空間への変容と身体を問う

東京・西麻布のスペース「WALL_alternative」にて、2010年代初頭の日本のファッションとカルチャーの転換点を読み解く展覧会「login to the self」が開催される。会期は10月1日〜24日。企画・キュレーションを務めるのは、プロデューサー、ファッションライターの倉田佳子。

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 東京・西麻布のスペース「WALL_alternative」にて、2010年代初頭の日本のファッションとカルチャーの転換点を読み解く展覧会「login to the self」が開催される。会期は10月1日〜24日。企画・キュレーションを務めるのは、プロデューサー、ファッションライターの倉田佳子。

記録と体系化が不在だった文化を再考する

 本企画は、十分な記録や体系化がなされてこなかった文化を、改めてとらえ直すプロジェクト。第1弾となる本展では、2010年から15年の日本のファッション領域に焦点を当てる。スマートフォンやSNSの急速な普及に伴い、他者と接続する場所が「Tumblr」「Twitter(現X)」「ニコニコ動画」などのネットワーク空間へと変容を遂げた時代背景を検証する試みとなる。

BALMUNGのロゴとビジュアル
chlomaのロゴとビジュアル

現代美術の表現も含めた空間構成

 会場では、インターネットと都市環境の狭間で新たな表現を切り開いたBALMUNG、chloma、HATRA、rurumu:といったブランドの当時のアーカイブコレクションを展示。さらに、BODYSONG.やスタイリストの小山田孝司らの協力のもと2000〜10年代の古着を並べた空間構成行うほか、菅原玄奨やrunurunu、Ryu Utsunomiyaら彫刻や現代美術のアーティストによる表現も組み込み、ファッションと多様なカルチャーが接合する場を構築する。展示空間の設計はDODI代表の杉野龍起、グラフィックデザインは加瀬透が手がける。

HATRAのロゴとビジュアル
rurumu:のロゴとビジュアル

 デジタルへの移行期において、画像と言葉が分散や消失してしまい、記録が追いつかなかった2010年代初頭。たんなるノスタルジーとしてのリバイバルにとどまらず、画面の向こうと現実を往来し「アバター」や「複数の自己」を生きる現代の身体感覚の源流として、当時の衣服や資料を再考、再解釈する。

 会期中には、楊いくみの監修によるパフォーマンスやDJイベントが開催されるほか、コレクティブ「TOKYO CULTURE RESEARCH UNIT」が自主出版するインタビュー集『vol. 1 "login to the self"』の販売も予定されている。