2026.4.20

森村泰昌の「秘密」を語る。北加賀屋のモリムラ@ミュージアムで大阪中之島美術館の関連展「森村泰昌 BEKKAN」が開催へ

大阪・北加賀屋のモリムラ@ミュージアム(M@M)で「森村泰昌 BEKKAN 別館―もうひとつの『驚異の部屋の私たち』」が開催される。大阪中之島美術館での企画展「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。―森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ―」に合わせ、新作の舞台裏や《M式・大阪八景》の原点となる作品群を公開する。会期は2026年4月24日〜7月20日。

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 大阪・北加賀屋のモリムラ@ミュージアム(M@M)で、大阪中之島美術館で開催される「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。―森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ―」の関連展として、第12回展「森村泰昌 BEKKAN 別館―もうひとつの『驚異の部屋の私たち』」が開催される。会期は2026年4月24日〜7月20日。

 「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。」で森村は、自身のルーツである大阪の風景をたどる《M式・大阪八景》を発表する。M@Mでは、そのもととなったセルフポートレイト作品を展示 。新世界、通天閣、釜ヶ崎など、森村独自の視点で選ばれた「個人的な大阪名所」の面影をたどることができる。

 また、釜ヶ崎を舞台にした映像作品《なにものかへのレクイエム(人間は悲しいくらいにむなしい 1920.5.5-2007.3.2)》が同館で初公開されるほか、いまは失われた光景を捉えた1994年の作品《ひとり遊びの庭で》も初披露される。

森村泰昌 なにものかのレクイエム(夜のウラジミール 1920.5.5-2007.3.2) 2007

原寸大の浄瑠璃船(屋形船)も

 もうひとつの目玉は、大正・昭和期の女性画家・木谷千種による《浄瑠璃船》(1926)を題材にした新作の撮影舞台裏の展示だ。中之島美術館で完成作が披露される新作《境界線上の舟遊び(「浄瑠璃船」のために)》の制作において、森村は原寸大の「浄瑠璃船(屋形船)」を実際に製作し、水上に設置して撮影を行った 。

新作 《境界線上の舟遊び(「浄瑠璃船」のために)》メイキング

 本展では、この撮影で使用された実物の屋形船や、緻密な計算のもとに再現された着物・小道具などの衣装を展示 。さらに、制作過程でのリサーチや、そこから派生した森村流のバリエーション作品の展開など、新作が誕生するまでの思考の足跡を「標本室」のような空間で見ることができる。

 大阪中之島美術館とM@M、2つの会場を往還することで、森村泰昌による「驚異の部屋」の全貌と、その新しい挑戦の鍵が鮮明に浮かび上がるだろう。