2026.4.3

今週末に見たい展覧会ベスト19。攻殻機動隊展から江戸東京博物館リニューアルオープンまで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

リニューアル後の江戸東京博物館内にある芝居小屋「中村座」
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もうすぐ閉幕

「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell」(TOKYO NODE)

展示風景より、フチコマとタチコマのフィギュア

 東京・虎ノ門のTOKYO NODEで「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell」が開催される。会期は4月5日まで。レポートはこちら

 本展は、1989年の士郎正宗による原作を起点とし、95年公開の劇場版『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』以降、歴代アニメーション作品を網羅する展覧会である。Production I.Gおよびサイエンス SARUの協力のもと、約30年にわたる『攻殻機動隊』シリーズの歩みを紹介している。

 今回の展示では、押井守、神山健治、⻩瀬和哉、荒牧伸志ら歴代監督が手がけた作品に加え、2026年放送予定のサイエンス SARUによる新作アニメに関連する作品を展示。アニメシリーズ全作品を対象とし、各作品の内容が横断的に紹介されている。

会期:2026年1月30日~4月5日
会場:TOKYO NODE
住所:東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー45階 TOKYO NODE
開館時間:月金12:00〜18:00、火水木12:00〜21:00、土日祝10:00〜21:00  ※入場は閉館の30分前まで
料金:一般 2700円 / 高校・中学生 1900円 / 小学生 1200円 / 未就学児 無料

「生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語」(三井記念美術館

《伊勢物語絵巻 第4段「西の対」部分 1巻》(鎌倉時代・13~14世紀、重要文化財)の展示風景

 東京・日本橋の三井記念美術館で、開館20周年特別展「生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語」が開催されている。会期は4月5日まで。レポートはこちら

 在原業平(825~80)は、平安時代前期に活躍した歌人であり、天皇の孫として生まれ、和歌に優れた貴公子として知られる。その人物像は、「歌仙」および「恋多き歌人」としての側面が、『伊勢物語』の主人公に仮託されることで広く知られるようになった。

 本展は、同館の開館20周年を記念して開催される特別展のひとつ。在原業平生誕1200年にあたる年にあわせて企画された。『伊勢物語』を題材に生み出された絵画、工芸、茶道具などの作品を展示し、そのイメージの広がりと造形の多様性を紹介。また、『古今和歌集』や、近世における版本・絵入本などの典籍を通じて、『伊勢物語』の成立と普及の過程に関する資料も展示されている。

会期:2026年2月21日~4月5日
会場:三井記念美術館
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:2月22日、3月16日
料金:一般 1500円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下 無料

「韓国美術の玉手箱―国立中央博物館の所蔵品をむかえて—」(東京国立博物館

観音菩薩坐像 高麗時代・13世紀 韓国国立中央博物館蔵

 東京・上野の東京国立博物館で「韓国美術の玉手箱―国立中央博物館の所蔵品をむかえて―」が開催されている。会期は4月5日まで。

 本展は、同館と韓国国立中央博物館が、1965年の日韓国交正常化から60年を迎えたことを記念し、共同で開催する韓国美術展だ。両館は2002年に学術交流協定を締結して以降、研究員の相互派遣や共同調査、作品の相互貸借などを通じて交流をかさねてきた。本展は、その成果のひとつとして、両館の所蔵する名品により韓国美術の精華を紹介するものとなっている。

 本展では、第1章「高麗―美と信仰」において高麗時代の仏教美術や金銀器、青磁など計22件を展示し、第2章「朝鮮王朝の宮廷文化」では宮廷絵画や服飾品など計11件を展覧。日本初公開の文化財を含む作品を通して、韓国美術の歴史的展開を紹介している。

会期:2026年2月10日~4月5日
会場:東京国立博物館
住所:東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30~17:00(金土は〜20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月
料金:一般 1000円 / 大学生 500円 / 高校生以下・満18歳未満、満70歳以上の方、障がい者とその介護者各1名 無料

「生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道―」(泉屋博古館東京

展示風景より、右から2番目は《ノルマンディーの浜》(1907)

 東京・六本木の泉屋博古館東京で、特別展「生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道―」が開催されている。会期は4月5日まで。レポートはこちら

 鹿子木孟郎は、近代日本洋画に写実表現を本格的に導入した洋画家。現在の岡山市に生まれ、天彩学舎や不同舎で洋画を学んだ後、フランスに留学し、ジャン=ポール・ローランスの薫陶を受けた。帰国後は関西美術院や太平洋画会、文部省美術展覧会を中心に活動し、近代日本洋画の発展に寄与した。

 本展では、天彩学舎や不同舎で学んだ初期の素描、渡仏期の作品、帰国後の関西美術院や下鴨家塾での活動を示す作品を展示し、生涯の画業を紹介。また、フランス古典派絵画の写実技法の伝播に注目し、近代日本洋画における写実表現の展開を検証する内容となっている。

会期:2026年1月17日~4月5日
会場:泉屋博古館東京
住所:東京都港区六本木1-5-1
開館時間:11:00~18:00(金は〜19:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1500円 / 学生 800円 / 18歳以下無料

やんツー個展「浮遊する器官」(BUG

「浮遊する器官」の展示風景

 東京駅八重洲口直結のアートセンターBUGで、やんツー(1984〜)の新作を発表する個展「浮遊する器官」が開催されている。会期は4月5日まで。レポートはこちら

 やんツーはこれまで、AIやセグウェイといったテクノロジーを用いた作品を発表し、進歩主義や資本主義に対して批判的なまなざしを向けてきた。また、テクノロジーに関わる人間の身体性や主体性をとらえ直す試みも行っている。

 タイトルの「浮遊する器官」とは、外部化された「器官」としてのテクノロジーが、その基礎となる「有機的な身体」から切り離され、再配置され得る状態を指す。同時に、ドローンやAIをはじめとしたテクノロジーは、浮遊した位置から人間の目や手、脳といった器官を代行し、ときには戦争などの暴力へと利用されてきた現実も示している。会場では、BUGの7.2メートルにも及ぶ天井高を存分に活かし、AIを搭載したドローンとそれを撃墜しようとする装置たちが対話を重ねる新作を目の当たりにすることができる。

会期:2026年2月25日~4月5日
会場:BUG
住所:東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1階
開館時間:11:00~19:00
休館日:火
料金:無料

「Dear Animals and Plants -親愛なる仲間たち-」(群馬県立館林美術館

メインビジュアル

 群馬県立館林美術館で「Dear Animals and Plants ー親愛なる仲間たちー」が開催されている。会期は4月5日まで。

 本展では、未知の生命の姿やかたちを描写しようとした博物誌や植物図譜をはじめ、宗教や神話、伝説と結びついた表現、かたちや色に着想を得た造形など、動物と植物にまつわる美術の世界が、絵画、版画、彫刻、写真など約70点の作品によって紹介されている。

会期:2026年1月17日~4月5日
会場:群馬県立館林美術館
住所:群馬県館林市日向町2003
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 620円 / 大高生 310円 / 中学生以下無料

「ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界」(富山県美術館

メインビジュアル

 富山県美術館で「ハッチポッチ 藤枝リュウジの世界」が開催されている。会期は4月5日まで。

 藤枝リュウジ(1943〜)は、イラストレーター、アートディレクターとして半世紀以上にわたり活動を続けてきた作家。絵本、雑誌や書籍の装幀、広告、テレビ番組のアートディレクションなど、幅広い分野で仕事を手がけてきた。96年にアートディレクションを担当したパペット番組「ハッチポッチステーション」がNHK教育テレビ(現・Eテレ)で放送開始となり、その後も「クインテット」「フックブックロー」「コレナンデ商会」などの番組を手がけた。また、87年以降、東京・HB Galleryでの個展を継続的に開催し、新作イラストレーションを発表している。

 本展は、絵本や装幀、個展作品などのイラストレーション作品と、CMやポスターなど広告、テレビのアートディレクション作品から、500点以上を紹介する初の大規模展となっている。

会期:2026年2月7日~4月5日
会場:富山県美術館
住所:富山県富山市木場町3-20
開館時間:9:30~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:水
料金:一般 1100円 / 大学生 550円 / 高校生以下無料

「サラ・モリス 取引権限」(大阪中之島美術館

展示風景より、《スノーデン》(2026)

 大阪中之島美術館で「サラ・モリス 取引権限」が開催されている。レポートはこちら

 サラ・モリスは、ネットワーク、グローバリゼーション、建築、組織や制度、都市への関心を反映した作品を制作してきたアーティスト。現実と抽象を組み合わせた表現を用い、都市や権力構造を主題とした作品を多数発表している。

 本展は、日本で初めて開催されるサラ・モリスの大規模個展であり、30年以上にわたる制作活動のなかで生み出された作品を紹介。絵画作品に加え、映像作品17点、ドローイング、本展のために制作される大型壁画を展示している。

 映像作品『サクラ』は、2018年に桜の開花直前の時期に関西などで撮影されたもの。また、大阪中之島美術館が日本で初めてモリスの作品をコレクションに加えた美術館であることを踏まえ、同館所蔵の大型絵画や映像作品も合わせて紹介されている。

会期:2026年1月31日~4月5日
会場:大阪中之島美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1800円 / 高校・大学生 1200円 / 中学生以下無料

「興祖微妙大師六百五十年遠諱記念特別展 妙心寺 禅の継承」(大阪市立美術館

重要文化財 狩野山楽  龍虎図屏風(右隻) 17世紀 妙心寺

 大阪市立美術館で、興祖微妙大師六百五十年遠諱記念特別展「妙心寺 禅の継承」が開催されている。会期は4月5日まで。

 京都西郊の花園に位置する臨済宗の大本山・妙心寺は、関山慧玄を開山とし、花園法皇の離宮御所跡に創建された。現在は約3400の末寺を擁し、臨済宗最大規模の宗派として知られる。

 本展は、妙心寺第二世であり初期の寺勢を整えた高僧・授翁宗弼の650年遠諱を記念して企画。関山から授翁へと受け継がれた禅の系譜に注目し、妙心寺の歴史をたどるとともに、禅宗美術や桃山絵画をはじめとする妙心寺所蔵の名品を展示。また、大阪に所在する妙心寺派寺院で行われている寺宝調査の成果もあわせて紹介されている。

会期:[前期]2026年2月7日~3月8日、[後期]3月10日~4月5日
会場:大阪市立美術館
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 2000円 / 高大生 1300円 / 小中生 500円

「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」(長崎県美術館

山下清 桜島 1954 貼絵 ©Kiyoshi Yamashita / STEPeast 2026

 長崎県美術館で「生誕100年 山下清展-百年目の大回想」が開催されている。会期は4月5日まで。

 山下清は、旅先で目にした風景を細部まで記憶し、細かくちぎった色紙を貼りかさねる貼絵の技法によって独自の風景表現を確立。貼絵のほか、油彩、水彩画、ペン画、陶磁器の絵付けなど、多様な表現に取り組んだ。

 本展は、《桜島》をはじめとする代表的な貼絵作品に加え、幼少期の鉛筆画から遺作となった「東海道五十三次」シリーズの一部までを展示。さらに、油彩、水彩画、ペン画、陶磁器の絵付けなど多彩な作品とともに、蔵書やリュックサック、浴衣といった関連資料を通して、山下清の生涯と芸術を紹介している。

会期:2026年2月14日~4月5日
会場:長崎県美術館
住所:長崎県長崎市出島町2-1
開館時間:10:00~20:00 ※入場は閉館の30分前まで
料金:一般 1500円 / 中学・高校生 1000円 / 小学生以下無料

今週開幕

江戸東京博物館リニューアルオープン

東京都江戸東京博物館外観

 1993年に設立された、東京・両国の東京都江戸東京博物館。設備をはじめ施設全体の経年劣化が進んでいたことから、令和4年度から4年間大規模改修工事を行っていたが、3月31日にリニューアルオープンを迎えた。レポートはこちら

 今回の改修では、老朽化した内外装や空調設備の全面更新に加え、東西に張り出す大屋根の断熱性・防水性を向上。来館者の安全性と快適性を高めると同時に、展示環境の安定化も図られた。館内照明のLED化や人感センサーの導入、太陽光発電設備の設置など、環境負荷低減への取り組みも強化されている。

 館内外の空間デザインを担当したのは、建築家・重松象平がパートナーを務めるOMA(Office for Metropolitan Architecture)。1階西側アプローチには鳥居をモチーフとしたオブジェを設置し、3階「江戸東京ひろば」では収蔵品を活用した大型映像投影を行うなど、現代から江戸へと没入していく体験を強化している。常設展示室では、大型模型「朝野新聞社」を建て替え、史実にもとづくかたちで「服部時計店」へと改修したほか、芝居小屋「中村座」を内部に入れる仕様へと改善するなど、過去を学びながら都市の未来を考えるプラットフォームとして生まれ変わっている。

住所:東京都墨田区横綱10401

開館時間:9:30〜17:30(土〜19:30) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日または振替休日の場合は翌平日)、年末年始
料金(常設展):一般 800円 / 大学生 480円 / 高校生 300円 / 65歳以上 400円 / 中学生以下無料

「生誕100年 昭和を生きた画家 牧野邦夫 -その魂の召喚-」(茅ヶ崎市美術館

牧野邦夫 海と戦さ(平家物語より) 1975 個人蔵

 茅ヶ崎市美術館で「生誕100年 昭和を生きた画家 牧野邦夫 -その魂の召喚-」が開幕した。会期は6月7日まで。

 牧野邦夫(1925〜86)は、1943年に東京美術学校油画科に入学し、伊原宇三郎、安井曾太郎の指導を受けた。45年の応召を経て翌年に復学し、48年に同校を卒業した後は、特定の絵画団体に所属せず個展を中心に作品を発表し続けた。

 本展は、牧野の生誕100年を記念した展覧会。特定の画壇に属さず、個人コレクターに秘蔵されてきた作品群により、その画業を振り返る。モダニズムに関わらず描き続けた牧野の作品の意義を、現代に問いかける展示内容となっている。

会期:2026年3月31日~6月7日
会場:茅ヶ崎市美術館
住所:神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
開館時間:10:00~17:00  ※入館は閉館30分前まで
休館日:月(5月4日は開館)、5月7日
料金:一般 1200円 / 大学生 1000円 / 高校生以下無料

「TOPコレクション Don't think. Feel.」(東京都写真美術館

 東京・恵比寿の東京都写真美術館で「TOPコレクション Don't think. Feel.」が開幕した。会期は6月21日まで。

 同館は1988年より作品収集を開始し、学芸員の調査研究にもとづき、2026年3月31日時点で39135点の作品を収蔵している。TOPコレクション展は、写真・映像史を網羅する体系的なコレクションのなかから、特定のテーマに沿って作品を厳選して紹介する場として毎年開催されている。

 本展は、AI時代における「感触」をテーマに、東京都写真美術館が収蔵する写真・映像作品を紹介。武術家・俳優・哲学者であるブルース・リーの言葉「Don’t think. Feel.(考えるな、感じろ。)」を手がかりに、五感を触発する作品を選んだセクションを中心にしつつ、5つの小テーマで構成するオムニバス形式で展示されている。

会期:2026年4月2日~6月21日
会場:東京都写真美術館
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
開館時間:10:00~18:00(木金〜20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月、5月7日(5月4日は開館)
料金:一般 700円 / 学生 560円 / 高校生・65歳以上 350円 / 中学生以下無料

「太刀掛秀子展〜『りぼん』70’sおとめチック☆エポック〜」(弥生美術館

まりの きみの声が 『りぼん』4月号表紙 1980 ©太刀掛秀子/集英社

 東京・根津の弥生美術館で「太刀掛秀子展 〜『りぼん』70’sおとめチック☆エポック〜」が開催される。会期は4月4日〜6月28日。

 太刀掛秀子は1956年広島県生まれ。73年、高校生の頃に第6回「りぼん新人漫画賞」で初の「入選」を受賞し、「雪の朝」でデビューした。「なっちゃんの初恋」「ミルキーウェイ」「雨の降る日はそばにいて」などを連載したほか、代表作に「花ぶらんこゆれて...」「まりの きみの声が」「ポポ先生がんばる!!」などがある。

 本展では、70年代半ばから後半にかけて少女雑誌『りぼん』で巻き起こった「おとめチック」ブームを牽引した太刀掛の原画が初公開される。等身大の少女のラブストーリーを描いた「P.M.3:15ラブ♡ポエム」や、シリアスなストーリーの連載作品、ストーリー漫画として最後に発表された「星聖夜」などの原画や制作資料も展示。また太刀掛とともに『りぼん』で活躍した漫画家・陸奥A子、田渕由美子の原画もあわせて紹介される。

会期:2026年4月4日~6月28日
会場:弥生美術館
住所:東京都文京区弥生2-4-3
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(4月28日〜5月10日は開館)
料金:一般 1200円 / 大・高生 1000円 / 中・小生 500円

「飾るよろこび 暮らすたのしみ 竹久夢二のデザインワーク」(竹久夢二美術館

竹久夢二 千代紙 大椿 1914

 東京・根津の竹久夢二美術館で「飾るよろこび 暮らすたのしみ 竹久夢二のデザインワーク」が開催される。会期は4月4日~6月28日。

 竹久夢二(1884〜1934)は、個性的な女性像「夢二式美人」を描き表し、詩情豊かな世界をイラストレーションや文芸作品に表現する傍ら、デザイン分野でも多くの仕事を残した。自身の図案をほどこした雑貨を扱う「港屋絵草紙店」を開き、創意工夫を取り入れた美的な暮らし方を雑誌で発信、また晩年は日用品を製作する美術研究所を計画するなど、日常生活を彩るデザインを追求した。

 本展では「デザイナー・夢二」に注目し、和の趣に加えて西洋文化を取入れたモダンな図案の数々が紹介される。

会期:2026年4月4日~6月28日
会場:竹久夢二美術館
住所:東京都文京区弥生2-4-2
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(4月28日~5月10日は開館)
料金:一般 1200円 / 大・高生 1000円 / 中・小生 500円

クリスチャン・マークレー LISTENING」(ギャラリー小柳

Christian Marclay Concentric Listening(Red and Blue) 2024

 東京・銀座のギャラリー小柳で「クリスチャン・マークレー LISTENING」が開催される。会期は4月4日~6月30日。

 クリスチャン・マークレーは、1955年アメリカ・カリフォルニア生まれ。79年にレコードとターンテーブルを楽器としてもちいたパフォーマンスを開始し、80年代以降は聴覚と視覚の結びつきを探る作品を映像、写真、彫刻、絵画、版画などのメディアで制作している。2011年のヴェネチア・ビエンナーレでは金獅子賞を受賞した。

 本展では、マークレーのオリジナル・コラージュで構成された展示が行われる。新作シリーズとして、雑誌から切り取った頭部の輪郭を放射状にかさねた「Concentric Listening」や、耳の個性を保ちつつ集合的な構造とした「Eccentric Listening」を発表。また、ヴィンテージのレコードジャケットとスリーブをもとにしたシリーズ「Oculi」の最新作《Oculi(Listening Trio)》を展示する。

会期:2026年4月4日~6月30日
会場:ギャラリー小柳
住所:東京都中央区銀座1-7-5 小柳ビル9階
開館時間:12:00~19:00
休館日:日月祝
料金:無料

飯川雄大「デコレータークラブ: 重いバッグの中身」(KOTARO NUKAGA 天王洲/KOTARO NUKAGA Three)

Takehiro Iikawa Documentation of Decorator Crab: Make Space, Use Space(in transit) 2025 From Artemin Gallery, Taipei to Neiwei Arts Center, Kaohsiung Courtesy of the artist

 KOTARO NUKAGA 天王洲とKOTARO NUKAGA Threeで、飯川雄大の個展「デコレータークラブ: 重いバッグの中身」が開催される。会期は4月4日~5月23日。

 飯川は、その場で偶発的に変化し、観客の思考を誘発しながら展開していく作品を手がけるアーティスト。数々の美術館や芸術祭で作品を発表してきた。

 KOTARO NUKAGAでは初めての個展となる本展では、観客の関わりによって「風景」を生み出す大規模なインスタレーション作品を展示。同時に飯川の個展を開催する水戸芸術館現代美術ギャラリーArt Center NEWgallery αMと連携した試みも実施される。

会期:2026年4月4日~5月23日
会場:KOTARO NUKAGA 天王洲/KOTARO NUKAGA Three
住所:東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA Art Complex II 1階 / 品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex I 3階
開館時間:11:30~18:00
休館日:日月祝、4月26日〜5月6日
料金:無料

葛飾北斎・渓斎英泉 艶くらべ ー歌舞伎町花盛りー 新宿歌舞伎町春画展WA」(新宿歌舞伎町能舞台、BOND)

メインビジュアル

 新宿歌舞伎町能舞台およびBONDで「葛飾北斎・渓斎英泉 艶くらべ ー歌舞伎町花盛りー 新宿歌舞伎町春画展WA」が開催される。会期は4月4日~5月31日。

 本展は、浮世絵師の葛飾北斎(1760〜1849)と、その画風を慕いながら独自の美意識を切り拓いた渓斎英泉(1791〜1848)に焦点をあてた企画。浦上蒼穹堂代表・浦上満のコレクションより、約100点の名品を公開する。北斎・英泉の春画を軸に、その系譜を受け継ぐ絵師たちの作品もあわせて紹介。また北斎の春画の名品《喜能会之故真通》より《蛸と海女》が期間限定で特別公開される。

会期:2026年4月4日~5月31日
会場:新宿歌舞伎町能舞台、BOND
住所:東京都新宿区歌舞伎町2-9-18 ライオンズプラザ新宿2F/新宿区歌舞伎町1-2-15 歌舞伎町ソシアルビル9F
開館時間:11:00~19:00(金土は〜21:00、5月31日は〜17:00) ※18歳未満入場不可 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般 2200円 / 学生 1500円

「櫃田伸也-通り過ぎた風景」(豊田市美術館

櫃田伸也 「罪なき理性」展示風景 2019 courtesy of KAYOKOYUKI [photo: OKANO KEI] ©Hitsuda Nobuya,2026

 愛知県豊田市の豊田市美術館で「櫃田伸也-通り過ぎた風景」が開催される。会期は4月4日~6月21日。

 櫃田伸也は1941年東京生まれ。75年に愛知県立芸術大学へ赴任し、長く教育にも携わった。西洋絵画の技法にやまと絵や山水画などの東洋的エッセンスを取り入れた独自の絵画を「通り過ぎた風景」と呼び、継続して制作を行っている。

 本展は、60年代から最新作まで約120点の作品に初出の資料を交えた、櫃田にとって過去最大の回顧展となる。展示はふたつのセクションで構成され、いっぽうでは制作の手がかりとなった資料とともに手法を紹介し、もういっぽうでは60年代以降の作品を時代順に展示。また、NHK美術部に勤務していた時期の図面など、60年代から70年代の資料もあわせて公開される。

会期:2026年4月4日~6月21日
会場:豊田市美術館
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
開館時間:10:00~17:30  ※入場は閉館30分前まで
休館日:月(5月4日は開館)
料金:一般 1300円 / 高校・大学生 900円 / 中学生以下無料