2026.2.9

豊田市美術館で「櫃田伸也-通り過ぎた風景」が開催へ。15年ぶりの美術館個展

豊田市美術館で、画家・櫃田伸也の個展「櫃田伸也-通り過ぎた風景」が開催される。会期は4月4日〜6月21日。

櫃田伸也 通り過ぎた風景(垣) 1990 作家蔵
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 愛知県の豊田市美術館で、画家・櫃田伸也(ひつだ・のぶや)の個展「櫃田伸也-通り過ぎた風景」が開催される。会期は4月4日〜6月21日。

 櫃田伸也は1941年東京都生まれ。東京藝術大学大学院を修了後、愛知県立芸術大学や東京藝術大学で長年教鞭を執り、奈良美智杉戸洋をはじめとする後進の作家たちに影響を与えたとされる。その画業は、1960年代の初期作から今日に至るまで、一貫して「風景」と「絵画」のあり方を問い直すものだ。

 本展は、櫃田の美術館での個展としては、2008年に東京都現代美術館および国立国際美術館で開催された巡回展以来、約15年ぶりとなる。会場では、1960年代の初期作品から2026年の最新作まで、約120点の作品を一堂に展観。さらに初公開となる資料を交え、櫃田の歩みを網羅的に振り返る。

櫃田伸也 箱 2003-19 豊田市美術館蔵 ©Hitsuda Nobuya, 2026
櫃田伸也 空き地のプラン 2003 愛知県美術館 ©Hitsuda Nobuya, 2026
櫃田伸也 影 1965 作家蔵 ©Hitsuda Nobuya, 2026

 櫃田の描く風景は、特定の場所を再現したものではない。日常生活のなかでふと目に留まる、あるいは通り過ぎてしまう断片的な光景、空き地や道端、室内の静物などが、記憶や想像と混ざり合い、画面上に再構成される。

 本展のタイトル「通り過ぎた風景」は、日々見過ごしている世界の断片に、絵画という形式を通じていかに向き合うか、という櫃田の姿勢を象徴するものだ。平面において積み重ねられてきた、櫃田の表現の全貌に触れる機会となりそうだ。

櫃田伸也 無題 制作年不詳 Photo by ITO TETSUO ©Hitsuda Nobuya, 2026
櫃田伸也「罪なき理性」(2019、KAYOKOYUKI、東京)展示風景 Photo by Kei Okano ©Hitsuda Nobuya, 2026
櫃田伸也 触風景 1975/1985 個人蔵 ©Hitsuda Nobuya, 2026