2026.1.22

TOKYO NODEでトニー・アウスラーの大個展が日本初開催。最新作も登場

東京・虎ノ門ヒルズにあるTOKYO NODEで「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」が開催される。会期は7月3日〜9月27日。

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 東京・虎ノ門ヒルズにあるTOKYO NODEで、「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~」が開催される。会期は7月3日〜9月27日。

 トニー・アウスラーは1957年ニューヨーク生まれ。映像、彫刻、音、光、言葉を組み合わせた没入型インスタレーションで知られるアーティストだ。映像インスタレーションやプロジェクションマッピングといった立体物に映像を投影する表現スタイルを切り開いたパイオニアであり、イメージと物語、テクノロジーと人間心理、ビリーフシステム(信念) 、そして社会の複雑な関係を問い続けてきた。

 アウスラーの作品世界は、ポップ・カルチャーやサブカルチャー、科学、陰謀論、宗教、超常現象、宇宙にいたるまで、多様な領域へ広がる。詩的なまなざしとユーモアを通して、データの流れや監視システム、霊や信号といった現代社会における「見えないもの」への欲望と不安を映し出す。

 本展では、現代美術家のジム・ショーも参加した初期作品《プライベート》(1994〜97)や 、《ダスト》(2006)、《ロック2、4、6 》(2010)、現在ニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されている《予測不可能なもの》(2015〜16) 、《スペキュラー》(2021)といった主要作品のほかに、初公開の新作など、初期から現在までの代表作が網羅的に紹介される。なお出展作品の半数以上が、日本初公開となる。

《ロック 2、4、6》 2010年 展示風景:「Tony Oursler: Black Box」展 高雄市立美術館(台湾) 2021年 Courtesy:Tony Oursler Studio
《予測不可能なもの》 2015〜16年 展示風景:ニューヨーク近代美術館、2016年 Courtesy:Tony Oursler Studio
《スペキュラー》 2021年 本展のための展示スケッチ

 また、世界的な音楽家であるデヴィッド・ボウイおよび作曲家グレン・ブランカと2000年から共同で制作を開始していた《空(くう)》(2000)を、本展で初めて作品化し、世界初公開する。

 加えて、TOKYO NODEの天井高15メートルに及ぶドーム型のギャラリースペースを活かしたサイトスペシフィックな大型の新作《キメラ》(2026)も展覧予定。アウスラーがこれまでに収集・研究してきた都市伝説とされる生物や未確認生物の資料などをベースとした、日本と世界のさまざまな「キメラ」が⻁ノ⾨の上空に出現する予定だ。