2025.11.12

冨安由真の個展「This Is Not A Dream」がGallery & Restaurant 舞台裏で開催。誰かの家の「食卓」に招かれるインスタレーションを展開

東京・麻布台ヒルズのギャラリー兼レストラン「Gallery & Restaurant 舞台裏」で、冨安由真の個展「This Is Not A Dream」が開催される。会期は12月5日〜2026年1月25日。

メインビジュアル
前へ
次へ

 東京・麻布台ヒルズのギャラリー兼レストラン「Gallery & Restaurant 舞台裏」で、冨安由真の個展「This Is Not A Dream」が開催される。会期は12月5日〜2026年1月25日。

 冨安は1983年東京都出身。2012年ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アーツ、ファインアート科修了。2017年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了、博士号取得。心霊や超常現象、夢など不可視なものや科学では解明されていない事象を手掛かりに、現実と非現実の境目を探る作品を制作する。とくに近作では、視点の重なりや次元の行き来を観客に意識させるような大型の体験型インスタレーションを、絵画や立体、映像、サウンド、VR、演劇的演出など様々なメディアを駆使しながら表現している。

冨安由真

 本展は、観覧者がまるで誰かの家の「食卓」に招かれ、食事をともにしながらアート体験をするという、参加型・体験型のインスタレーション。ギャラリー空間には安らぎを想起させる食卓のシーンが出現するが、そこへ意図された 違和感”が挿入され、夢と現実のあいだを漂うような居心地の悪さが提示される。冨安によると、本展は「夢」をキーワードに据えた長編物語の序章に位置づけられており、見る者が「夢を見ている」と気づきながらも醒めきれず、現実と非現実の境界が揺らぐ「不穏な混沌」が静かに立ち現れるという。

Gallery & Restaurant 舞台裏

 なお、会期中には、展示空間の食卓にて、食事をしながら鑑賞する形式の参加型パフォーマンスも実施予定。詳細および申込方法は、アートプラットフォーム「ArtSticker」内の本展ページにて後日公開される。