2025.11.13

サントリー美術館で「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」開催へ。世界最大級の暁斎コレクションが集結

東京・六本木のサントリー美術館で、絵師・河鍋暁斎(1831〜89)の展覧会「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」が開催される。会期は2026年4月22日〜6月21日。

河鍋暁斎 地獄太夫と一休 1871-89(明治4-22) イスラエル・ゴールドマン・コレクション Photo: Ken Adlard
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 東京・六本木のサントリー美術館で、幕末から明治にかけて活躍した絵師・河鍋暁斎(1831〜89)の多彩な画業を紹介する展覧会「ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界」が開催される。会期は2026年4月22日〜6月21日。

 本展は、イギリス在住の美術商、イスラエル・ゴールドマンが蒐集した暁斎作品を中心に構成。世界最大級の暁斎コレクションとして知られる同コレクションから、日本初出品を含む67件を含む選りすぐりの作品が出品される。掛軸や巻物、屛風絵などの肉筆作品に加え、摺の鮮やかな版本・版画、下絵や絵日記など、暁斎の幅広い創作活動を一望する機会となる。

河鍋暁斎 三味線を弾く洋装の骸骨と踊る妖怪 1871-89(明治4-22) イスラエル・ゴールドマン・コレクション 写真協力=立命館大学アート・リサーチセンター
河鍋暁斎 蛙の学校 1870年代前半(明治零年代中頃) イスラエル・ゴールドマン・コレクション Photo: Ken Adlard
河鍋暁斎 閻魔大王浄玻璃鏡図 1871-89(明治4-22) イスラエル・ゴールドマン・コレクション Photo: Ken Adlard

 暁斎は、神仏画や戯画、動物画、妖怪画など多岐にわたる主題を手がけ、その卓越した筆致と機知に富んだ発想で、時代を超えて高く評価されている。本展では《地獄太夫と一休》《百鬼夜行図屛風》《蛙の学校》など代表作のほか、保存状態の良い版画群も展示予定だ。

 なお同展は、サントリー美術館での会期終了後、神戸市立博物館(2026年7月11日〜9月23日)、静岡県内(同10月10日〜12月6日〈予定〉)と巡回する。

河鍋暁斎 百鬼夜行図屛風 六曲一双のうち左隻 1871〜89(明治4~22) イスラエル・ゴールドマン・コレクション 写真協力=立命館大学アート・リサーチセンター
河鍋暁斎 墨合戦 1871-89(明治4-22) イスラエル・ゴールドマン・コレクション Photo: Ken Adlard
河鍋暁斎 蝶と菊に猫 1871-89(明治4~22) イスラエル・ゴールドマン・コレクション Photo: Ken Adlard
河鍋暁斎 猫又図 1871-89(明治4~22) イスラエル・ゴールドマン・コレクション Photo: Ken Adlard