2025.8.19

『さがしえほん こわい浮世絵 おばけやしき』が発売中。太田記念美術館が監修・解説を担当

太田記念美術館が監修・解説を手がけたあそびえほん『さがしえほん こわい浮世絵 おばけやしき』が講談社より発売中だ。

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 太田記念美術館が監修・解説を手がけたあそびえほん『さがしえほん こわい浮世絵 おばけやしき』が講談社より発売中だ。

 同館では、2017年の「月岡芳年 妖怪大図鑑」をはじめ、定期的に幽霊やお化けを題材とする夏ならではの展覧会が開催されてきた。昨年には展覧会「浮世絵お化け屋敷」(2024年8月3日〜9月29日)が開催されたことも記憶に新しく、おどろおどろしい妖怪や幽霊、さらにはユーモアあふれる謎のお化けたちが描かれた浮世絵作品が紹介される機会となった。

 本書に登場するのは、歌川国芳葛飾北斎をはじめとした有名浮世絵師たちが手がけた“ちょっぴり怖い”名画の数々だ。おばけたちを浮世絵のなかから探すあそびを通して「見る」「探す」「発見する」を繰り返すことで、子供の観察力と想像力を引き出す仕立てとなっている。

 また、監修・解説を担当するのは同館主席学芸員の日野原健司だ。子供のみならず、大人も思わず唸るようなゆかいな解説や、浮世絵制作の裏側から江戸のおもしろ文化まで学べるコラムも必読だろう。