2025.10.15

TOKYO ART BOOK FAIR 2025が開催へ。今年の会期は2週間

TOKYO ART BOOK FAIRが今年で15回目の開催を迎える。

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 今年で15回目を迎えるTOKYO ART BOOK FAIRが、初めて2週末にわたり開催される(Week 1:12月11日〜14日、Week 2:12月19日〜21日)。今回は週末ごとに出展者を入れ替えながら、アート出版の国際的なコミュニティを広く受け入れるプラットフォームを目指すという。

 TABFの目玉企画である、ひとつの国や地域に焦点を当てて出版文化を紹介する「ゲストカントリー」はイタリアを特集。1966〜77年にかけてイタリアで制作された新聞や雑誌、パンフレット、エフェメラなどを収録した『YES YES YES Revolutionary Press in Italy 1966-1977』と、1978〜2006年にかけて刊行されたイタリアのZINEを批評的に紹介する『OUT OF THE GRID: Italian Zines 1978–2006』を紐解く展示を通じて、イタリアにおけるインディペンデント出版の歴史を探る。さらに、イタリアのデザインにおける企業と出版の関係性を切り口に集めた書籍の展示「Marchette」に加え、ブルーノ・ムナーリ、エンツォ・マーリ、エットレ・ソットサスらの絵本を多数刊行する出版社Corrainiによる展示も予定されているので要チェックだ。

Rosso, anno III, nr. 10-11, 1976
OUT OF THE GRID
Courtesy of Corraini

 EXHIBITIONセクションでは、世界の難民のポートレイトや「大切なもの」を記録したホンマタカシの作品展「SONGSーものが語る難民の声」が開催。ここでは、瀬戸内国際芸術祭2025で発表された、難民一人ひとりの物語に光を当てた作品《SONGSーものが語る難民の声》が展示される。

©︎ Takashi Homma

 またPace Galleryがこれまでに制作してきた展覧会のインビテーションや図録などの印刷物のアーカイヴを紹介する展示も開催予定。

 さらに今年はクリスマスシーズンに合わせて、ブルーノ・ムナーリ、中村至男、デヴィッド・ホーヴィッツの3名によるTABFオリジナルのラッピングペーパーを使った梱包サービスを行う「BOOK WRAPPING CORNER」も登場。

 そのほか、トークショー、ワークショップ、サイン会、ライブパフォーマンス、キッズエリア「PLAYGROUND」、地域連動企画「ネイバーズ」、そしてSigma、New Balance、Museum of Imaginary Narrative Arts、バング & オルフセン ジャパン、ビームス カルチャー卜によるスペシャルブースなど、多彩なプログラムが目白押しとなっている。