2025.7.24

「TENNOZ ART WEEK 2025」が開催。ナイル・ケティングの新作パフォーマンスや諏訪敦個展などを展開

寺田倉庫がTokyo Gendaiと連携し、天王洲で「TENNOZ ART WEEK 2025」を開催する。会期は9月11日〜15日。ナイル・ケティングの新作パフォーマンスや諏訪敦個展などが展開される。

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 寺田倉庫は、9月に横浜で開催されるアートフェア「Tokyo Gendai」にあわせて、東京・天王洲のアート関連施設で連携企画「TENNOZ ART WEEK 2025」を開催する。会期は9月11日〜15日。

 本企画ではナイル・ケティングによる倉庫空間に着想を得たインスタレーションや、諏訪敦の個展、複数ギャラリーによるグループ展示、伝統画材を使ったワークショップなど、寺田倉庫の全6施設を使って様々なプログラムを開催する。

 ナイル・ケティングは寺田倉庫G3で日本で約10年ぶりとなる大規模な作品発表《Blossoms – fulfilment》を発表。本作は2024年にリスボンで発表された「Blossoms」シリーズのひとつとして、天王洲の倉庫空間に合わせて展開される新作となる。本作は鑑賞という行為の意味や価値の可視化といったテーマに沿い「鑑賞すること」や「鑑賞者」とは何かを問いかける。作品は会場内にとどまらず、都市空間へと広がる構成になる予定だ。

 WHAT MUSEUMの「諏訪敦|きみはうつくしい」は、日本のリアリズム絵画の代表的アーティストである諏訪敦による、約3年ぶりの大規模個展。新作の静物画や肖像画を含む約 80 点を展示し、現在に至るまでの制作活動の変遷を多角的に紹介する。

 「Tennoz Contemporary」は「TERRADA ART COMPLEX」に入居しているギャラリーと、パートナーギャラリーによるグループ展示。国内外で活躍する作家やギャラリーが集う。

 画材ラボ「PIGMENT TOKYO」では、 ワークショップ「絵絹に花をえがく」を開催。東洋美術で伝統的に用いられてきた「絵絹」に花を描くこのワークショップでは、透けるほど薄い絵絹を使い、裏彩色や柔らかなグラデーションの表現に挑戦する。日本の伝統色を重ねながら、江戸時代の絵師たちが用いた繊細な技法に触れることができる。

 WHAT CAFEでは企画展「Seesaws」を開催。板橋令子をゲストキュレーターに迎え、若手からベテランまで、アーティスト約15名の作品を紹介する。会期中には、出展作家による体験型イベントも予定。

 BONDED GALLERYの企画展「Blurred:交錯する境界」では、日本の伝統技法と現代アートを融合させた久野彩子、奈良祐希、能條雅由の3名による作品を紹介する。彫金、陶芸、箔など日本の伝統技法を現代的に再構築した作品を通して、明確な境界のあいだに揺らぎ続ける作品世界を提示する。