2025.6.10

難民や移民のためのアートフェスティバル「難民ウィーク(Refugee Week)」が日本初開催

難民や避難を求める人々の貢献や創造性を祝う、世界最大の芸術・文化フェスティバル「難民ウィーク(Refugee Week)」が日本で初開催。全国各地でイベントが開催される。期間は6月16日~22日。

 難民や避難を求める人々の貢献や創造性を祝う、世界最大の芸術・文化フェスティバル「難民ウィーク(Refugee Week)」が日本で初開催。期間は6月16日~22日。

 「難民ウィーク(Refugee Week)」は、1998年にイギリス・ロンドンで設立された。毎年6月20日の「World Refugee Day(世界難民の日)」にあわせて行われ、難民や移民をルーツに持つ人々が新たな地にたどり着いた経緯や歴史、また彼らのオリジナルの文化を尊重し、アートや演劇、映像を通じてお祝いをするフェスティバルである。

 これまでに世界17ヶ国で開催されており、27年間の歴史のなかで日本での開催は初となる。会場は4つに分かれており、それぞれで違うプログラムが展開される。東京では、渋谷・道玄坂にあるFabCafeで、6月22日に「多文化を味わう・語る・つながる 食べる会、トークセッション、交流会」が行われる。香港やウクライナなど、様々な国をルーツにもつ人たちによる料理を一緒に食べ、トークセッションを行う。

 また埼玉では、6月21日に原爆の図 丸木美術館で、文化研究者の山本浩貴、美術家の吉國元、キュレーターの池上朋を迎えて「トークイベント:丸木美術館で『移民・難民と美術』を考える」を実施予定。ほかにも、群馬・前橋にある前橋市立図書館、前橋こども図書館での難民ウィークブックセレクション(6月10日~7月13日)や、山口にある山口情報芸術センター[YCAM]で難民問題に関連する映画上映、ポッドキャスト配信(6月16日~)が行われる予定だ。

 さらに7月13日には、神奈川・横浜の黄金町エリアマネージメントセンター 高架下スタジオSite-D集会場で、「カンファレンス『日本におけるRefugee Weekの可能性』」が開催される。世界の難民ウィークを組織する、カウンターポインツ・アーツ代表のアルミア・コルジッチとRefugee Weekプロデューサーのララ・ディフェンスをイギリスから迎え、日本において移民・難民に関わる活動や研究を行うメンバーと、今後の日本における難民ウィークの可能性について話し合うカンファレンスとなる。