2025.4.25

KYOTOGRAPHIEのサテライトイベント。公募型フォトフェスティバル「KG+2025」も楽しもう

京都市内各所で開催中の「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。これと同時に、サテライトイベント「KG+2025」が京都市内の約120会場で開催中だ。

「KG+SELECT」より、フェデリコ・エストルの展示
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 京都市内各所で開催中の「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025」。これと同時に、サテライトイベント「KG+2025」が京都市内の約120会場で開催中だ(~5月11日)。

 「KG+」は、KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭のサテライトイベントとして、2013年よりスタートした公募型フォトフェスティバルで13回目を迎えた本年は、150を超える展覧会が開催され、300人以上のアーティストが参加している。

 堀川御池ギャラリーでは、審査員によって選出されたファイナリスト10組のアーティストのコンペティション型展覧会「KG+SELECT」が開催中。フェデリコ・エストル、南川恵利、リティ・セングプタ、ソン・サンヒョン、西岡潔、牟禮朱美、ヴィノッド・ヴェンカパリ、奥田正治、何兆南(サウス・ホー・シウナム)、時津剛による力作をじっくり鑑賞したい。

南川恵利の展示
時津剛の展示

「KG+SPECIAL」は、協賛企業やパートナー企業が主催・共催で行う展覧会。活躍しているアーティストがキュレーションや企業サポートを受けることでより大規模な展覧会を実現するというものだ。例えば、くろちく万蔵ビル 3Fでは、富士フイルムが主催する「GFX Challenge Grant Program 2023」の受賞者15名の作品を展示。

©︎Vanessa Vettorello

 Sferaでは、ゴマを拠点に活動する写真家で。2020年に「ディオール ヤング フォトグラフィー& ビジュアル アーツ アワード」を受賞したパメラ・トゥリゾの最新プロジェクト「Mababu,先祖の霊(こだま)」を見ることができる。

©Pamela Tulizo

 瀧本幹也はカリモクコモンズ京都、タッセルホテル三条白川、SO / OBJECTSの3会場で作品を展示。植物の内部に息づく「小宇宙」を探求すべく、小型カメラひとつで野の草花を見つめたシリーズ「LUMIÈRE」と、寺院を歩いて巡りながら撮影したシリーズ「PRIÈRE」に注目だ。

© Mikiya Takimoto

 KYOTOGRAPHIEのみならず「KG+2025」も見て回ることで、より写真の最前線に触れることができるだろう。