EXHIBITIONS

比田井南谷と森田子龍

2026.05.30 - 07.04

展示風景

 東京画廊+BTAPで「比田井南谷と森田子龍」が開催されている。

 比田井南谷(1912〜1999)は、伝統書道の枠組みを超え、前衛書の確立に貢献した書家だ。《心線第一・電のバリエーション》に代表される文字性を排除した表現を展開し、書の可能性を追求。また、渡米後は個展や講演、書の指導などを通じて書芸術の海外普及に尽力した。

 森田子龍(1912〜1998)は、52年に「墨人会」を結成し、書と美術の積極的な交流を推進。さらに、『墨美』『墨人』を創刊し、国内外の抽象画家との交流を深めながら前衛書を発信した。

 比田井と森田は戦後という時代を背景に活動し、盛んに交流を重ねた。本展では、前衛書の確立に貢献した両作家の作品を展示している。

 ふたりの活動は、書と視覚芸術の境界を越えて展開された。キャンバスや板、ファイバーボード、油彩などを実験的に用いた比田井と、「漆金」を生み出した森田には、素材への探究という共通点も見られる。いっぽうで、文字性を排除した比田井と、文字から離れなかった森田には相違もあり、今回の展示では両者の作品の共通点と対照性を通して、その表現を紹介する。