EXHIBITIONS

酒井建治「The Beautiful Remains」

2026.05.28 - 06.14

酒井建治《The Beautiful Remains VII》(2026)

 光灯で、酒井建治の個展「The Beautiful Remains」が開催される。

 酒井は1996年京都生まれ。東京での活動を経て、現在はロンドンを拠点に制作を行っている。構造化や個人の関係性の変化に関心があり、ひとつの出来事や存在が現れることで、それまで保たれていた秩序や距離感が崩れ、その変化がやがて日常として静かに根づいていく循環のなかに美を見出している。そうした感覚を、絵画や版画、立体など多様な表現を通して探っている。

 本展では、ロンドン滞年中より制作を始めたシリーズ「The Beautiful Remains」を発表。本シリーズは「遺骨」をモチーフに、個人のイメージが他者によって再解釈され、変質していく過程が扱われている。2024年の個展「Like Seeing This World for the First Time」では、環境や関係性の変化によって生じる知覚の変遷や、新しい風景との遭遇がテーマとなっていた。本展覧会はその延長線上にありながら、より内面的で不可視な領域へと踏み込み、変化の痕跡や沈殿した感情そのものへと視線を向けている。ロンドンでの生活や海外での展示経験を背景に最新作を発表する本展では、酒井が近年探求してきた「変質していく個人の輪郭」が展開される。