生誕130年記念 特別展 西光万吉の表現

　水平社博物館で「生誕130年記念 特別展 西光万吉の表現」が開催される。

　本展は、西光万吉（本名：清原一隆、1895〜1970）の美術作品に注目する初の本格的な展覧会。西光は「水平社宣言」の起草者として知られるが、画家を志し、専門的な美術教育を受けていた事実は広く知られていない。本展では、西光の創作プロセスやその背景を検証し、確かな描写力と独自の理論や着想に基づく作品を紹介する。

　水平社博物館は、差別に抗して生きた人々の足跡を保存することを目的として、水平社発祥の地である奈良・御所市柏原に1998年に設立。以来、人権情報発信基地として、あらゆる差別撤廃に向けた情報を発信してきた。本展は、美術史、文化研究、歴史学、文学などの専門研究者と水平社博物館による共同研究「不可視化への抵抗：職業と世系に基づく差別と日本美術史に関する研究」の成果発表の場ともなっている。