2026.4.28

ロンドンに誕生した新たな文化拠点。V&Aイーストが示す「若者とミュージアム」の関係とは

4月18日、ヴィクトリア&アルバート博物館の新施設、V&Aイースト博物館がイーストロンドンにオープンした。昨年開館したV&Aイースト・ストアハウスとともに、ここ数十年におけるイギリス最大級の博物館プロジェクト「V&Aイースト」の中核をなす施設として注目を集めている。地域との関係性を重視しながら、とくに若い世代へのアプローチにも力を入れている同館の試みを紹介する。

文=坂本みゆき

V&Aイースト博物館の外観。外装はアースカラーのコンクリートパネル479枚で構成されている Peter Kelleher © Victoria & Albert Museum
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ロンドン・オリンピック跡地に建設

 V&Aイースト博物館(V&A East Museum、以下V&Aイースト)は、2012年のロンドン・オリンピック/パラリンピックの会場跡地に整備されたクイーン・エリザベス・オリンピック・パーク内、イースト・バンク地区の中心に位置している。周辺には、ダンスの公演を中心に行う劇場サドラーズ・ウェルズ・イーストや、ファッション専門大学のロンドン・カレッジ・オブ・ファッション、さらにメディア局BBCの拠点などが集まり、現在ではロンドンの新たなカルチャーハブとして注目を集めている。最寄駅のストラトフォードからは徒歩およそ10分で、姉妹施設であるV&Aイースト・ストアハウス(V&A East Storehouse)まではさらに徒歩10分程度の距離にある。

V&Aイースト外観 撮影=筆者