「CAF・レジデンシー・プログラム2025」の助成対象者に中島伽耶子、原田裕規らが決定
現代芸術に携わる若手アーティストに国際的な活躍の機会を提供する新たな助成事業「CAF・レジデンシー・プログラム」。その第1回目の助成対象者に、中島伽耶子と原田裕規の2名が選出された。

今年2月にスタートした、現代芸術に携わる若手アーティストに国際的な活躍の機会を提供する新たな助成事業「CAF・レジデンシー・プログラム」。その第1回目の助成対象者に、中島伽耶子(1990〜)と原田裕規(1989〜)の2名が選出された。
「CAF・レジデンシー・プログラム」は、次世代の才能を発見し、彼ら/彼女たちが国際的に活躍できる機会を提供することを目的に実施している。対象となるのは、大学や大学院を卒業してから5~10年程度のアーティストで、作品ジャンルに制限はなく、個人でもユニットやコレクティブ単位での応募も可能となっている。
第1回目となる今回は、多数の応募のなかから、書類選考を経て、選考委員との対面でのインタビュー形式で最終審査を実施。2名の採択者にはNY・ブルックリン実験アート財団(BEAF)にて3ヶ月間のレジデンス滞在の機会が授与されるほか、滞在期間中には、現地での新進気鋭のアーティスト、アート団体、コミュニティー、研究機関などとの交流の機会が設けられるという。
選考委員は、野村しのぶ(東京オペラシティ アートギャラリー シニア・キュレーター)、吉竹美香(インディペンデント・キュレーター)、斯波雅子(ブルックリン実験アート財団[BEAF]共同創設者兼エグゼクティブ・ディレクター)の3名が担当。審査評としては、現代社会における課題について、制作活動を通じたどのようなアプローチができるのか。また、いままでの実績を踏まえて新たなるステップアップが見込めるかどうか。そして、「いま」NYに来ることの意義がどれほど際立つか、といったものが挙げられている。