2026.1.15

実業家・岩田家旧蔵の珠玉コレクションが競売に

2月21日、東京・有明の毎日オークション本社にて、「岩田家旧蔵特別コレクション」と題したオークションが開催される。

重要美術品 茜屋柿茶入
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 2月21日、東京・有明の毎日オークション本社にて、「岩田家旧蔵特別コレクション」と題されたオークションが開催される。

 本オークションは、明治・大正期より蒐集されてきた美術品約306点を一般に公開・競売するもので、茶道具や古陶磁、重要美術品を含む幅広いジャンルの品々が出品される。

 岩田家は、尾州銀行や紡績・貿易等の事業を通じて地域産業を牽引してきた実業家一族。岩田家隆盛の礎を築いた岩田惣三郎は、明治維新後の激動期に尾州銀行をはじめ、紡績、貿易会社など数々の事業を興し、地域産業の発展を牽引した先駆的実業家だった。今回のコレクションを築き上げた岩田宗次郎は惣三郎の次男。

 当人も先代の有した先見性・開拓精神を色濃く受け継ぎ、大日本紡績株式会社(現ユニチカ株式会社の前身)会長、岩田商事株式会社専務取締役、尾州銀行取締役、甲子興業・長崎紡織ほか多数企業の取締役など要職を歴任。同時に、惣三郎と同じく浄土真宗に深く帰依し、教育事業をはじめとする真宗大谷派の各種社会事業に貢献した。こうした企業経営、社会事業の重責の傍らで、宗次郎は多可夫人とともに茶の湯と古典への造詣を次第に深め、高い見識のもと数々の美術品を蒐集した。

岩田宗次郎と多可夫人
岩田邸 茶室

出品作品のハイライト

 注目の出品作品には、鴻池家伝来、大正名器鑑所載の大名物 井戸茶碗 銘 常盤(予想落札価格:1000万円〜2000万円)や、大正名器鑑所載、茜屋宗佐所持として知られる大名物茶入・茜屋柿(予想落札価格:500万〜800万円)、長らく所在不明とされてきた初代楽長次郎作外七種の内の一碗「閑居」(予想落札価格:1000万円〜2000万円)などの逸品が含まれる。コレクターや美術愛好家にとって見逃せないラインナップだ。

 なおオークション開催に先立ち、下見会が2月19日〜20日に行われる。オークション当日は13:00(12:30受付開始)より競売が開始され、来場・書面・オンライン・電話による入札が予定されている。

井戸茶碗 銘 常盤
初代 楽 長次郎「黒茶碗 銘 閑居」
藤原俊成 重要美術品 詠草(住吉切)