EXHIBITIONS

タピオ・ヴィルカラ 世界の果て

2026.06.26 - 08.31

タピオ・ヴィルカラ、1980年代  ©Maaria Wirkkala. Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation Collection / EMMA -Espoo Museum of Modern Art ©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4781

 島根県立美術館で「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」が開催される。

 タピオ・ヴィルカラ(1915〜85)は、46年にガラス製造会社イッタラのデザインコンペ優勝を機に同社のデザイナーに起用されて以来、約40年にわたり第一線で活躍。デザインの対象はガラス、磁器、銀食器、宝飾品、照明、家具、紙幣、グラフィック、空間と多岐におよび、あらゆる素材に向きあいながら幾何学と自然を融合した洗練されたフォルムを生み出した。また、神話をモチーフにしたガラスのオブジェや、自ら開発した積層合板をもちいたオブジェには、プロダクト・デザイナーとは異なる表現者の顔ものぞかせる。

 その制作には、セラミック・アーティストの妻、ルート・ブリュックとともにフィンランド最北地ラップランドにも居を構えたことが大きな影響を与えた。心臓の鼓動が聞こえるほどの静寂と、手つかずの原野のなかで感じた生命の神秘や大自然の躍動が着想源となり、「ウルティマ・ツーレ」(ラテン語で「世界の最北」を表す言葉)をはじめとする数々の名作が生まれた。

 本展ではエスポー近代美術館、タピオ・ヴィルカラ ルート・ブリュック財団およびコレクション・カッコネンから厳選したプロダクトやオブジェ約300点を、その制作過程や背景を明かすドローイング(複写)や写真とともに展示し、北欧モダンデザインの巨匠と称されるタピオ・ヴィルカラの魅力に迫る。