トキントキンの時代

　高浜市やきものの里かわら美術館・図書館で、美術館の30周年を記念した企画展「トキントキンの時代」が開催されている。

　本展は、1977年、高浜市旧市庁舎の陶製壁画制作に関わった作家たちを中心に紹介する。高浜市が誕生した1970年、日本は社会の転換期であった。そのなか、高浜市の作家たちは、陶芸や絵画を通じて新たな表現の可能性を模索するいっぽう、地域の伝統を活かそうとする動きもあった。

　タイトルの「トキントキン」は、愛知県の方言でとがっている状態を意味し、彼らの挑戦的な姿勢を象徴している。今回の展示では、作品を通して「トキントキン」の時代を振り返り、その精神の未来へのつながりを探る。