EXHIBITIONS
Ambiguous Intentions
芸術団体・Two Monologueは「Ambiguous Intentions」を開催する。会場は、Sculpture Center(7月5日〜8月31日)、Sequence, Environment, Neutral.(8月1日〜8月31日)、le gallery(8月13日〜8月17日)。
以下、黒瀧紀代士(Two Monologue会長)による本展の展覧会ステートメントとなる。
「会期を通じて、それぞれ異なる場所と時間に開かれるこの展覧会は、展示という制度のなかで語られることと語られ損ねること、翻訳されることと翻訳されきらないもののあいだに現れる、微細な揺らぎや構造の裂け目に注目します。
本展は、展示が作品に語りを要請する構造そのものを見つめ直す試みです。作品や表現が制度のなかで意味化されていくとき、その過程でこぼれ落ちていくもの、曖昧な意図、断片、翻訳されなかった何かに、空間のなかでとどまる余地があるのかを問いかけます。そのため、明確なメッセージや読解の手がかりを与えるのではなく、意味の前にある濃度や関係の未形成性、応答しきれない沈黙といったものが、あえて解釈の外に配置されています。語られなかったものを制度のなかに置く。その選択が、語るという行為に対するもうひとつの応答であると考えています。
哲学者リチャード・ローティーは、真理を普遍的・絶対的なものとは見なさず、『その時代に許容された語りにすぎない』と述べています。この考えは、語りが制度や文化的条件によって構成されているという前提を示すものであり、語られる内容がつねにそれらの枠組みに依存していることを浮かび上がらせます。
そのような前提を引き受けながら、制度の縁にとどまることで、語られなかったものの輪郭や気配をかすかに照らし出すことを試みています。どうぞご高覧ください」(プレスリリースより)。
以下、黒瀧紀代士(Two Monologue会長)による本展の展覧会ステートメントとなる。
「会期を通じて、それぞれ異なる場所と時間に開かれるこの展覧会は、展示という制度のなかで語られることと語られ損ねること、翻訳されることと翻訳されきらないもののあいだに現れる、微細な揺らぎや構造の裂け目に注目します。
本展は、展示が作品に語りを要請する構造そのものを見つめ直す試みです。作品や表現が制度のなかで意味化されていくとき、その過程でこぼれ落ちていくもの、曖昧な意図、断片、翻訳されなかった何かに、空間のなかでとどまる余地があるのかを問いかけます。そのため、明確なメッセージや読解の手がかりを与えるのではなく、意味の前にある濃度や関係の未形成性、応答しきれない沈黙といったものが、あえて解釈の外に配置されています。語られなかったものを制度のなかに置く。その選択が、語るという行為に対するもうひとつの応答であると考えています。
哲学者リチャード・ローティーは、真理を普遍的・絶対的なものとは見なさず、『その時代に許容された語りにすぎない』と述べています。この考えは、語りが制度や文化的条件によって構成されているという前提を示すものであり、語られる内容がつねにそれらの枠組みに依存していることを浮かび上がらせます。
そのような前提を引き受けながら、制度の縁にとどまることで、語られなかったものの輪郭や気配をかすかに照らし出すことを試みています。どうぞご高覧ください」(プレスリリースより)。