EXHIBITIONS

Practice_02: 繰り返す

久保田荻須智広、畑山太志、三瓶玲奈

2024.09.20 - 10.20

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 EUKARYOTEで、久保田荻須智広、畑山太志、三瓶玲奈による展覧会「Practice_02: 繰り返す」が開催されている。

「国境や性別、風景、動植物、コップや椅子に至るまで、人がものや事柄をとらえようとするときに、境界は生まれ、私たちはその境界線を利用して世界を認識することができる。しかし、あらゆる位相で現在引かれている補助線は、暫定的であり、認識の違いや多くの取りこぼしが存在していることもまた確かである。既に引かれた複数の位相にある境界線を、それぞれの作家の視点から再度考察し、新たな描線を生み出す試みである」(展覧会ウェブサイトより)。

 上記は5年前に久保田荻須智広、畑山太志、三瓶玲奈、3名の作家によって行われた自主企画展「Practice_01: 線を引く」のステートメントである。本展は「繰り返す」という言葉の持つ意味に加え、前回の実践を一過性のものではなく定点として踏襲することも示す「Practice_02:繰り返す」をコンセプトに、実践の連続性における現在地を示す。

 3名は、ポジティブにもネガティブにもとらえられる言葉である「繰り返す」というキーワードに反応し、さらに話しあいを重ね、同じメンバーで実践を繰り返す行為や過程そのものに焦点をあてることによって、前回からの変遷上にある各自の制作活動をメタ的に炙り出し、新たな化学反応の観測を図る。