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西野達

Tatzu Nishino

 西野達は1960年愛知県生まれ。武蔵野美術大学卒業後、ドイツのミュンスター芸術アカデミーで彫刻を学び、97年から主にヨーロッパを拠点に活動。これまでマンハッタンに立つコロンブス像にリビングルームを建設した《Discovering Columbus》(2012)、シンガポールのマーライオンを取り囲んでホテルを建設した《The Merlion Hotel》(2011)をはじめ、世界各地の街のモニュメントや彫像、建造物、時計台、公衆トイレなどを仮設壁で囲み、空間を変容させるインスタレーション作品を展開。パブリックなものをプライベートに反転させることで日常的な観念を壊す。 2017年に大分県で開催された「西野 達 in 別府」では、住民に親しまれる「別府タワー」を道祖神に変容させる、JR別府駅前の油屋熊八のモニュメントをホテル空間に変えるインスタレーションなどを発表した。平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞(美術部門)の大臣賞を受賞。これまでに参加した主な展覧会に「Ecstasy エクスタシー」(ロサンゼルス現代美術館、2005)、横浜トリエンナーレ(2005)など。