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二艘木洋行

Hiroyuki Nisougi

 二艘木洋行は1983年山口県生まれ。「お絵描き掲示板」と呼ばれる2000年代に広まったデジタルツールと、鉛筆やペン、油彩などの物理的な画材を等価に扱うことで、これまで誰も経験し得なかった新たな絵画のクオリティーを追求する。イメージを構成する描線や筆致、塗りや擦れなどの一つひとつの要素について、デジタルな描画環境にアナログなエラーを呼び込み、 あるいは逆にアナログな描画にデジタルなスキームを挿入することで、イメージの内部にコンポジションの構築と解体を複層的に描き出す。

 近年の主な展覧会に、「あんしんパートナー」(ARTBAR星男、東京、2025)、「ピーマン展」(OFF THE RECORD、愛知、2024)、「Let's Pink! 5」(ギャラリーラファイエット、沖縄、2024)、「ダッグアウトへおかえり」(TALION GALLERY、東京、2020)、「East Asia Culture City 2019《3^x = ∞ ound Town》」(仁川アートプラットフォーム、韓国、2019)、「二艘木洋行さんと山本直輝さんの作品をgnck先生をお呼びして検証する展覧会」(パープルームギャラリー、神奈川県、2019)など。