WORLD REPORT「ニューヨーク」:人種論争の対岸にある人間の崇高さを、リアリズムで描き出す

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2025年7月号の「ニューヨーク」では、ホイットニー美術館で開催された「エイミー・シェラルド:アメリカン・サブライム」展を取り上げる。「人種」という縛りを超えた人間の崇高さに着目する黒人女性画家エイミー・シェラルドが描き出すものを、國上直子が考察する。

文=國上直子

真夏の午後の夢 2021 キャンバスに油彩 269.2×256.5×6.4cm ©Amy Sherald Courtesy of the artist and Hauser & Wirth. Photo by Joseph Hyde