特別展「江戸☆大奥」(東京国立博物館)開幕レポート。秘密に満ちた大奥の、実際の姿が明らかになるとき
東京・上野の東京国立博物館 平成館で、特別展「江戸☆大奥」が開幕した。会期は9月21日まで。

東京・上野の東京国立博物館 平成館で、江戸時代に築かれた「大奥」の歴史と文化を紐解く特別展「江戸☆大奥」が開幕した。会期は9月21日まで。
本展では、NHKドラマ10「大奥」で用いられた衣装や「御鈴廊下」のセットを再現するいっぽう、実際にあった江戸時代における大奥の見取り図を表す絵図、武家女性の衣装なども展示され、ドラマや映画で描かれる大奥と実際の大奥を比較しながら、大奥の本当の姿について理解を深められる機会となっている。
本展は全4章構成となっている。第1章の「あこがれの大奥」では、人々が大奥に対して様々なかたちで抱いてきたあこがれに着目した内容となっている。大奥は限りなく閉じられた世界であったため、いままでほとんどその実際の姿を人々に知られる機会はなかった。しかしだからこそ、人々の間ではその隠された美しい大奥という存在に、あこがれを抱くことができたのだ。本章は、江戸時代から現代にいたるまで、庶民があこがれた大奥の様子を比較する構成となっている。
