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2025.11.6

世界初、幼体トリケラトプスの化石が競売へ。予想落札価格は5億円超?

11月、フィリップス・ニューヨークで、自然史の貴重な化石などを集めた特別セクション「Out of This World」が、モダン&コンテンポラリーアートセールの一環として開催される。

CERA(セラ):完全な幼体トリケラトプスの化石 白亜紀後期(約6600万年前) 440 x 150 x 120 センチメートル 11月19日イブニングセール出品予定
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 11月19〜20日、フィリップス・ニューヨークで、自然史の貴重な化石などを集めた特別セクション「Out of This World」が、モダン&コンテンポラリーアートセールの一環として開催される。

 このセクションのトップロットとして登場するのは、「Cera(セラ)」と名づけられた、世界で初めて発見された完全なジュブナイル(幼体)トリケラトプスの化石だ。アメリカでトリケラトプスの化石がオークションにかけられるのは10年以上ぶりであり、落札推定価格は250〜350万ドル(約3億8500〜5億3900万円)となっている。

CERA(セラ):完全な幼体トリケラトプスの化石 白亜紀後期(約6600万年前) 440 x 150 x 120 センチメートル
11月19日イブニングセール出品予定

 ほかにも同セクションでは、筋肉の収縮状態のまま良好な保存状態で発見された「ステゴサウルス・ボレンシスの化石」(推定価格45〜65万ドル/約6930〜1億円)や、全長約46センチメートル、約3.56キログラムの巨大な金塊「The Thunderbolt」(推定価格150〜200万ドル/約2億3100〜3億800万円)、「KING GHIDORA(キングギドラ):プテラノドン化石」(推定価格は問い合わせ)、「クリスタル・クォーツ・スフィア(水晶球)」(推定価格3〜5万ドル/約460〜770万円)、「25億年前のタイガーアイ・セグメンテーション」(推定価格16〜26万ドル/約2460〜4000万円)なども出品予定。また、これらの出品ロットは、セールに先立ち、432 Park Avenueにて一般公開もされる。

筋肉収縮状態のステゴサウルス・ボレンシス ジュラ紀(約1億8,000万年前) 180 x 180 センチメートル
11月19日イブニングセール出品予定
The Thunderbolt 金
11月19日イブニングセール出品予定

 今回のセールについて、ミーティ・ハイデン(プライベートセールス部門 会長)はプレスリリースのなかで次のようにコメントしている。「現在のグローバルコレクターは、従来の収集カテゴリーを超える、稀少で卓越したオブジェクトに強く惹かれている。こうした唯一無二の宝物への需要は年々高まっており、今回それを世界中のコレクターに紹介できることを非常に嬉しく思う」。

KING GHIDORA(キングギドラ):プテラノドン化石 約7500万年前 300センチメートル
11月20日「Out of This World」セール出品予定
クリスタル・クォーツ・スフィア(水晶球) ブラジル 38センチメートル
11月20日「Out of This World」セール出品予定
25億年前のタイガーアイ・セグメンテーション 西オーストラリア 原生代前期(約25億年前) 54.6 x 5.1 x 296 センチメートル
11月20日「Out of This World」セール出品予定