2026.10.16

銀座の高速道路跡地が巨大なアート空間に。YOSHIROTTENらが参加する「Roof Park Art Fes 2026」開催

2025年に廃止された東京高速道路(KK線)を舞台に、アートイベント「Roof Park Art Fes 2026」が11月21日〜29日に開催される。YOSHIROTTENによる大型インスタレーションや瀬戸内サーカスファクトリーによる現代サーカスなど、都心の高架空間を活用したプログラムが展開される。

YOSHIROTTEN《オレンジの物体X》(イメージ)
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 東京・銀座などを通る旧東京高速道路(KK線)を舞台に、アートイベント「Roof Park Art Fes 2026」が開催される。会期は11月21日〜29日。

KK線で初のアートイベント

 KK線は、京橋、銀座、新橋を結ぶ約2キロメートルの自動車専用道路として、約60年にわたり利用されてきた。2025年4月にその大部分が廃止され、現在は東京都と東京高速道路株式会社が、歩行者中心の緑豊かな公共的空間へと再生する「Roof Park Project」を推進している。

 今回のイベントは、その再生プロジェクトの一環として実施される初のアートイベントだ。かつて車が行き交った高架道路を舞台に、東京の夜景と融合するインスタレーションやパフォーマンスが繰り広げられる。

YOSHIROTTEN《HALO》(イメージ)

 メインインスタレーションを手がけるのは、グラフィックアーティストのYOSHIROTTEN。「INVISIBLE - A signal of River -」をコンセプトに、「見えないものの可視化」をテーマとした作品群を展開する。

 会場には、この土地にまつわる過去の写真などを映し出すインスタレーションや、約40メートルにもおよぶ大型作品が登場。日没後の東京の街の光と、かつて道路だった時代の痕跡を残す構造物を重ね合わせることで、この場所ならではのアート体験を生み出すという。

瀬戸内サーカスファクトリー(イメージ)

現代サーカスの上演も

 また、会期終盤の11月28日・29日には、瀬戸内サーカスファクトリーによる現代サーカス作品「SHIODOME SPACE-KK-RAFT(シオドメ・スペースクラフト)」が上演される。

 本作は、かつてこの地を流れていた汐留川と、木材の運搬などを通じて行き交った人々の営みを着想源とするもの。土地に刻まれた記憶から未来へと向かう物語を、アクロバティックな身体表現によって描き出す。パフォーマーたちは観客とともに高架上の空間を練り歩き、かつての高速道路を一夜限りの舞台へと変貌させる。

 なお、本イベントは、都市を舞台とする新たな文化芸術祭「ARTE TOKYO」のハイライトプログラムとして位置づけられている。KK線の再生計画では、既存の高架施設を活用しながら、商業施設や周辺の街とのつながりを生み出すことが目指されている。自動車のためにつくられた都市インフラを、人々が集い、文化を体験する場所へと転換する取り組み。その未来像を、アートを通じて一足早く体験できる機会となりそうだ。