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2025.5.4

5月18日は「国際博物館の日」。常設展が無料公開される博物館・美術館をチェック

毎年5月18日は「国際博物館の日」。これは博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発することを目的として、ICOM(国際博物館会議)によって1977年に制定されたものだ。同日は国内においても各地の博物館・美術館が常設展の無料公開や関連イベントの実施が予定されているため、その一部をピックアップして紹介する。※予定は変更となる可能性があるため、来館前には必ず各館の公式ウェブサイトで確認してほしい。

東京国立近代美術館
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都内の博物館・美術館

東京国立博物館

東京国立博物館

 東京・上野の東京国立博物館では東博コレクション展(平常展)が無料公開される。

 また同館では、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK)と連携した特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」(~6月15日(日))や、様々なアーティストとアダチ版画研究所の彫師・摺師たちと協働して制作した「現代」の「浮世絵」を展覧できる「浮世絵現代」(~6月15日(日))が表慶館で開催されている。

実施日:2025年5月18日
住所:東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで

国立西洋美術館

国立西洋美術館

 東京・上野の国立西洋美術館でも常設展のみ無料公開される。

 また小企画展の「梶コレクション展―色彩の宝石、エマーユの美」(~6月15日)も観覧無料できる。2024年12月、同館に新たな工芸コレクション約150点が、ジュエリーアーティストの梶光夫氏から寄贈された。そのうちほとんどが、金属の下地にガラス質のうわぐすりを焼き付けた工芸品を意味するエマーユの作品となる。本展では選りすぐられたエマーユからなるこの新たな「梶コレクション」を見られる機会となっている。

実施日:2025年5月18日
住所:東京都台東区上野公園7-7
開館時間:9:30〜17:30 ※入館は閉館30分前まで

東京国立近代美術館

東京国立近代美術館

 東京・竹橋の東京国立近代美術館で常設展のみ無料公開される。

 皇居のほど近くにある同館は、横山大観、菱田春草、岸田劉生らの重要文化財を含む国内最大級のコレクションが特徴で、明治から現代までの日本美術の名作に海外の作品も交えた所蔵品は1万3000点を超えている。

 同館では、スウェーデン出身の画家ヒルマ・アフ・クリントによるアジア初の大回顧展「ヒルマ・アフ・クリント展」(~6月15日)も開催されている。

実施日:2025年5月18日
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
開館時間:10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで

森美術館

内観(センターアトリウム) 画像提供=森美術館

 森美術館と、同階にある六本木ヒルズ展望台 東京シティビューでは、一般入館料が200円引きとなる。

 現在森美術館では、「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」展(~6月8日)が開催中。全12名の作家が参加する本展では、人類とテクノロジーの関係を考察しながら、未来の歩き方を想像することができる機会となる。

会期:2025年5月18日
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階 森美術館/六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー
開館時間:10:00〜22:00 ※入館は閉館の30分前まで

東京藝術大学大学美術館

東京藝術大学大学美術館

 東京藝術大学大学美術館では、「相国寺承天閣美術館開館40周年記念 相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史」が5月25日まで開催されている。

 5月18日には、相国寺展東京会場限定で特別御朱印の授与が行われる。数量限定で「十六羅漢」、「毘沙門天」の2種類の特別御朱印をもらうことができる。会期中限定4日間のみ行われる授与会の最終日となるため、この機会を逃さないよう会場に足を運んでほしい。

実施日:2025年5月18日
会場:東京藝術大学大学美術館1階 エントランスホール
住所:東京都台東区上野公園12-8
実施時間:10:00〜17:00 ※数量限定のため無くなり次第終了
授与料:各種500円
※書き置きでの対応

SOMPO美術館

SOMPO美術館 外観イメージ

 新宿に位置するSOMPO美術館では、来館者全員に展覧会オリジナルステッカーが贈呈される。

 会場では、通常料金で「藤田嗣治 7つの情熱」(〜6月22日)も鑑賞可能。藤田研究の第一人者として知られるシルヴィー・ビュイッソン氏の監修のもと、藤田の創作源を「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」という「7つの情熱」で読み解く展示構成となっている。

実施日:2025年5月18日
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
開館時間:10:00〜18:00

永青文庫

永青文庫

 永青文庫では、当日来館者全員にポストカードが贈呈される。

  会場では「くまもとの絶景―知られざる日本最長画巻「領内名勝図巻」―」が6月22日まで開催されている。熊本藩のお抱え絵師・矢野良勝と衛藤良行による熊本領内の絶景を全15巻にわたって描いた、写生図巻の先駆的作例「領内名勝図巻」を見ることができる。全巻の合計400メートルという日本最長の画巻を、財団設立75周年を迎える同館でぜひ堪能してほしい。

実施日:2025年5月18日
住所:東京都文京区目白台1-1-1
開館時間:10:00〜16:30

世田谷美術館

世田谷美術館

 世田谷美術館では常設展示のみ無料で観覧できる。

 また、同館では「横尾忠則 連画の河」展(~6月22日)も開催されている。「連画」というかたちで横尾作品の世界観につかることができるこの機会に、ぜひ会場へ足を運んでみてほしい。

会期:2025年5月18日
住所:世田谷区砧公園1-2
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで

全国の博物館・美術館

米沢市上杉博物館(山形)

 山形県米沢市の米沢市上杉博物館は、数千にもおよぶ上杉氏ゆかりの貴重な品々や国宝が収蔵されている博物館だ。当日は、常設展示が無料公開される。

実施日:2025年5月18日
住所:山形県米沢市丸の内1-2-1
開館時間:9:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで

京都国立近代美術館(京都)

京都国立近代美術館 撮影=四方邦煕

 京都国立近代美術館でも常設展が無料となる。

 ほかにも、通常料金で「〈若きポーランド〉-色彩と魂の詩 1890-1918」(~6月29日)も鑑賞することができる。

実施日:2025年5月18日
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで

奈良国立博物館(奈良)

奈良国立博物館

 奈良国立博物館でも、当日は常設展のみが無料公開となる。

 他にも同館では「奈良国立博物館開館130年記念特別展 超 国宝-祈りのかがやき-」(~6月15日)も通常料金で見ることができる。会場に並ぶ国宝約110件を含む143件の仏教・神道美術作品を見られる貴重な展示となっている。

実施日:2025年5月18日
住所:奈良県奈良市登大路町50
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで

国立民族学博物館(大阪)

国立民族博物館_外観 提供=国立民族学博物館

 国立民族学博物館では、先着100名にきせかえポストカードを贈呈する。

 会場では、みんぱく創設50周年記念特別展「民具のミカタ博覧会―見つけて、みつめて、知恵の素」(~6月3日)や、みんぱく創設50周年記念企画展「点と線の美学――アラビア書道の軌跡」(~6月17日)も開催されている。

実施日:2025年5月18日
住所:大阪府吹田市千里万博公園10-1
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで

大分県立美術館

大分県立美術館 © Hiroyuki Hirai

 大分県立美術館(OPAM)では、企画展入場者全員にポストカードを贈呈する。

 今年同館は開館10周年となるため、「OPAM開館10周年記念 LINKS―大分と、世界と。」(~6月22日)も開催している。

会期:2025年5月18日
住所:大分県大分市寿町2-1
開館時間:10:00〜19:00 ※入館は閉館の30分前まで

 なお、ほかにも数多くの博物館・美術館が「国際博物館の日」ならではの企画を実施する。施設一覧は公益財団法人 日本博物館協会が出しているこちらのPDFを参照したい。予定は変更となる可能性があるため、来館前には必ず各館の公式ウェブサイトで確認してほしい。