EXHIBITIONS

蔦重の眼 歌麿・写楽と浮世絵黄金時代

2025.07.25 - 09.09
 静岡・熱海のMOA美術館で浮世絵黄金期の文化を創出した版元、蔦重こと蔦屋重三郎(1750〜97)と、同時期に活躍した浮世絵師たちの作品を紹介する展覧会「蔦重の眼 歌麿・写楽と浮世絵黄金時代」が開催される。

 蔦重は現在世界的人気を集めている喜多川歌麿(?〜1806)や、東洲斎写楽(生没年不詳)を起用するなど、新しい才能を見出す慧眼に長けていた。歌麿が確立した上半身をクローズアップした「美人大首絵」や、写楽の大判役者絵は、その後の浮世絵界にも大きな影響を与え、蔦重は浮世絵最盛期の立役者となった。

 本展では、蔦重の功績がわかる蔦重出版の歌麿・写楽の錦絵をはじめ、天明・寛政期から文化・文政期に活躍した鳥文斎栄之(1756〜1829)、歌川豊国(1769〜1825)、葛飾北斎(1760〜1849)ら絵師たちの錦絵や肉筆美人画を展観する。