安野谷昌穂「DEMO Future Book TOUR with AJI PROJECT at CENTER SANUKI」

　高松市のCENTER SANUKIにて、安野谷昌穂の個展「DEMO Future Book TOUR with AJI PROJECT at CENTER SANUKI」が、新作アートブックのローンチに合わせて開催される。

　安野谷昌穂は1991年兵庫県生まれ。国内外での個展やグループ展に参加し、現在日本を拠点に活動中。幼少期から現在に至るまで自然の中で多くの時間を過ごし、その中で得た観察や感覚に強く影響を受けながら、絵画、ドローイング、コラージュ、パフォーマンス、写真などを使った作品を発表してきた。コラボレーションワークとしてZUCCa（2015-16 A/W）やCOMME des GARCONS SHIRT（2016-17 A/W）などがあり、2016年にはアートブック『STEIDL ‒ WERK No. 23: MASAHO ANOTANI “DEFORMED”』を発表している。

　本展ではアートブックの原画を含む作品の展示販売に加え、かねてより作家が強く惹かれていたという、高松市の庵治町や牟礼町で産出される「庵治石」を用いた作品も展開。石という素材に新たな役割や意味を与えるブランド「AJI PROJECT」協力のもと、今年3月より現地視察や打ち合わせを経て、高い技術を持つ職人の手によって作品およびプレートの制作が実現した。この庵治石での制作を含め、これまでのCENTERと作家との関わり・取り組みの軌跡とも言える作品の画像や文字を束ねたZINEも制作している。

　展示初日からの3日間は、作家が在廊しオープニングレセプションやドローイングセッションが行われる予定だ。安野谷が得意とする即興的なドローイングや、そこで生まれる対話を楽しむ貴重な機会となる。