EXHIBITIONS

吉田昌平 展覧会『の』

Roll
2025.03.27 - 04.19
 Rollで、吉田昌平の個展『の』が開催される。

 吉田は1985年広島生まれ。紙や本をおもな素材としたコラージュ作品を数多く制作発表する。そのほかに「白い立体」としてエディトリアルを中心としたデザイン、アートディレクションを担当。作品集に『KASABUTA』(WALL、2013)、『Shinjuku Collage』(numabooks、2017)、『Trans-Siberian Railway』(Shiroi Rittai、2021)がある。

 3年ぶり2回目となる本展では、新作の平面作品と彫刻作品を展示する。本展に際し、吉田は以下のステートメントを発表している。

 「タイトルの『の』一文字に、意味はない。助詞である『の』は、前後に名詞や形容詞がくることによって、輪郭やかたちが浮かび上がってくる。例えば『と』と『の』で比べると〈白と白の黒〉、〈白の白の黒〉 になる。

 自分は『と』の並列的な関係ではなく『の』の内在的つながりや連続性に魅力を感じてしまう。そして今回は『の』の前後をいつもより意識し、探した秀作のようなも『の』。今後の過程でもあり、途中でもある」。