小野耕石

　小野耕石は1979年岡山県生まれ。2006年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了。無数の点を並べたシルクスクリーンの版を、色を変えながら刷り重ねてインクの柱をつくり、見る角度によって様々に変化する立体的な平面作品を制作。また、絵具の積層を動物の頭蓋骨やセミにの抜け殻に付着させた立体作品、インスタレーションも手がけ、平面と立体を行き来しながら版画表現のさらなる可能性を追求している。主な個展に「影は内」（YOKOTA|TOKYO、2024）、「guest room 005 波絵－立ち上がる行為、積層する絵具」(北九州市美術館、福岡。2020）など。主な受賞歴に、PAT in Kyoto 第2回京都版画トリエンナーレ2016大賞、VOCA賞（2015）、第16回岡山芸術文化賞グランプリ（2015）などがある。