2025.9.18

武蔵学園が「時計」をテーマとするフォーラム「時を刻む 祈りと生活、そして美の追求」を10月18日にライブ配信。根津美術館も特別協力

根津育英会武蔵学園が、根津美術館と連携して「時計」をテーマとするフォーラム「時を刻む 祈りと生活、そして美の追求」を10月18日にライブ配信にて開催する。

宝飾時計 18〜19世紀 イギリス 根津美術館蔵
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 武蔵大学と武蔵高等学校中学校を運営する根津育英会武蔵学園が、根津美術館の特別協力のもと、「時計」をテーマとするフォーラム「時を刻む 祈りと生活、そして美の追求」を10月18日にライブ配信にて開催する。

C・トンプソン作 宝飾時計 18世紀 イギリス 根津美術館蔵

 根津育英会武蔵学園と根津美術館は、ともに根津嘉一郎(初代)の文化事業にもとづいて誕生し、発展を遂げた組織だ。

 本フォーラムでは、18~19世紀にヨーロッパで制作された宝飾時計やオートマタ(からくり人形)を中心に、東西世界の暦と時計の歴史、精密な技術と芸術の融合、さらに近代日本における時間意識など、時と美をめぐる多角的な視点を提示。スイスの著名な時計師であるフランソワ・ジュノによる特別講演をはじめ、セイコーミュージアム銀座、京都嵐山オルゴール博物館、根津美術館の専門家による多様な論考を通じて、「祈り」 「生活」 「美」という人間文化の核心に迫るものとなる。

フランソワ・ジュノ(オートマタ製作者・時計師)

 第1部ではイントロダクションとして、踊共二(武蔵大学リベラルアーツ&サイエンス教育センター長)による「暦と時計の東西:祈る時、働く時、楽しむ時」から始まる。続いてオートマタ製作者・時計師のフランソワ・ジュノによる特別講演 「オートマタとアンドロイド:ヨーロッパの名作」と、映画監督・大学講師のセルジュ・ゴリエリによる「機械の詩学からアルゴリズムによる想像へ」(ドキュメンタリー)の上映がある。

フランソワ・ジュノ作 三日月と道化師 1999 スイス 京都嵐山オルゴール博物館蔵

 第2部は3つの関連企画で構成。関連企画Ⅰはセイコーミュージアム銀座・館長の石井俊太郎による「東洋の時計王:近代日本人の時間意識」、関連企画Ⅱは京都嵐山オルゴール博物館・解説員の佐野功による「カリヨンからオルゴールへ:妙なる調べ」 、関連企画Ⅲは根津美術館・顧問の西田宏子による「根津美術館の宝飾時計:来歴と美術的価値」となっている。

二挺天符目覚付袴腰櫓時計 江戸時代 セイコーミュージアム蔵
香水瓶 1830頃 スイス 京都嵐山オルゴール博物館蔵
ジョン・モットラム作 宝飾時計 18〜19世紀 イギリス 根津美術館蔵