2026.6.7

雨の日にこそ行きたい首都圏の美術館ベスト5

美術館からも足が遠のきがちな梅雨シーズン。雨の日ならではの楽しさがある首都圏の美術館5館を紹介します。

世田谷美術館
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 雨が続く梅雨シーズン。出かけるのが億劫になり、美術館からも足が遠のきがちだ。駅から近いなど雨の日でも気楽に訪れることができる美術館もあるが、ここでは編集部が選ぶ、雨の日ならではの楽しさがある首都圏の美術館5館を紹介したい。

ポーラ美術館

ポーラ美術館

 2002年に開館した、神奈川・箱根のポーラ美術館。印象派の巨匠をはじめ、日本屈指の西洋絵画のコレクションでも知られる同館だが、その建築も訪れる人々に驚きを与えてくれる。設計は日建設計、当時まだ若手だった建築家・安田幸一がチーフを務めた。

 ポーラ美術館は各展示室をつなぐガラスの吹き抜けが印象的な美術館だ。富士山の火山灰がもたらした肥沃な土壌の上に形成された森林のなかにある同館は、このガラスの天井や壁面からその豊かな緑を望むことができる。梅雨の時期に本館を訪れると、ガラスを無数に伝う雨水の向こうに色濃い緑を望むことができ、ここが豊かな自然環境の中につくられた稀有な美術館であることが意識される。

ポーラ美術館

 小ぶりの雨なら、傘を差して敷地内の広葉樹林の森につくられた散策路を歩いてみるのもいいだろう。散策路からは屋外作品も数多く見ることができるが、とくに注目したいのは木立のなかに展示されているロニ・ホーンの《鳥葬》(2017-2018)だ。歩道から少し外れた場所に設置された本作は、自然と溶け合うことが意図されている。上部の窪みには自然と水が溜まるようになっているが、雨の日には豊かな波紋も見せてくれるはずだ。

展示風景より、《鳥葬》(2017-2018)

 なお、同館ではクロード・モネの没後100年と、同館の開館25周年を記念した展覧会「あたらしい目」が開催される。同館は、印象派の巨匠クロード・モネの作品を多数収蔵することで知られ、とりわけ19点に及ぶ油彩画はアジア最大級のコレクションを誇る。本展では、そのコレクションを一挙公開し、初期から晩年に至るモネの画業を通覧できる構成となる。セーヌ河の風景や都市景観、さらには《睡蓮》連作に至るまで、光と時間をめぐる探究の軌跡が浮かび上がるだろう。

モネ没後100年・開館25周年記念 あたらしい目 ― モネと21世紀のアート
会期:2026年6月17日〜2027年4月7日
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 
電話番号:0460-84-2111 
開館時間:9:00~17:00
休館日:12月1日