Group Exhibition「GOLD」

　イアン・グロース、マイア・クルス・パリレオ、マッシニッサ・セルマニ、3名の作家によるグループ展。本展では、人類史とともに歩んできた「金」を例に、文化・歴史的背景とは異なるパースペクティブで人を魅了する「何か」を、美術を通して探ることを試みる。

　グロースは1985年、ヨハネスブルク生まれ。ケープタウンを拠点に活動。鑑賞者と作品、それを取り巻く世界の関係性から定義される絵画のあり方を探究している。

　パリレオは79年生まれ、ブルックリンを拠点に活動。「移住」と「原郷」をテーマに、フィリピンからアメリカに辿り着いた作家自身の家族で受け継がれる事柄や、両国間にある歴史を記憶と想像によって再構成し、作品化している。

　セルマニは、80年アルジェ（アルジェリア）生まれ。フランスおよびアルジェリアで活動。政治報道やソーシャルニュース、新聞や雑誌の切り抜きを、ユーモアや皮肉、ときに反抗の精神を織り交ぜて、ドローイングや写真などの様々な形式に展開している。