EXHIBITIONS
近藤恵介、冨井大裕「人かもしれない——なんとなくクラシカル」
LOKO GALLERYで、近藤恵介、冨井大裕による展覧会「人かもしれない——なんとなくクラシカル」が開催されている。
開催に際して、企画者の冨井は本展について次のように述べている。
「近藤恵介と冨井大裕の共作による展覧会『あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻』(川崎市市民ミュージアム、LOKO GALLERY、2023)の記録集の出版に際して、ふたりの著者近影を本人の写真ではなく互いが制作した肖像(冨井による近藤の彫刻、近藤による冨井の絵画)で掲載することにした。何となくの思いつきでしかないものだったが、その後、近藤は個展で肖像画を展開することになり、冨井も肖像ではないが自身が『B面』と呼ぶ、彫刻に接近する作品を発表した。存命する/実在した人物を造形することにまったくと言っていいほど縁遠かったふたりが、いま肖像を気にしているのはどういうことだろう。少なくとも、発表されるものが『人に見える作品』になったとしても簡単な具象回帰ではないと断言したい。
本展は、世間からはそう思われずとも日本画と彫刻を勝手に背負ってきたふたりの、その技法への抽象的な眼差しを推進するための挑戦である。『ならば、個展でやればよい』という意見も聞こえてきそうだが、恐る恐る二人展にしているところも肖像に対する作家の敬意の表れと温かい目でご高覧いただきたい。これは半分冗談だが、2010年から共作を続けてきたふたりによる初の『普通の二人展』である。長年のタッグパートナーと初のシングル戦を行うようなものだ。様子見になるか、激しい攻防となるか」(展覧会ウェブサイトより)。
また、会期後の11月16日にはトークイベントも開催予定だ。
開催に際して、企画者の冨井は本展について次のように述べている。
「近藤恵介と冨井大裕の共作による展覧会『あっけなく明快な絵画と彫刻、続いているわからない絵画と彫刻』(川崎市市民ミュージアム、LOKO GALLERY、2023)の記録集の出版に際して、ふたりの著者近影を本人の写真ではなく互いが制作した肖像(冨井による近藤の彫刻、近藤による冨井の絵画)で掲載することにした。何となくの思いつきでしかないものだったが、その後、近藤は個展で肖像画を展開することになり、冨井も肖像ではないが自身が『B面』と呼ぶ、彫刻に接近する作品を発表した。存命する/実在した人物を造形することにまったくと言っていいほど縁遠かったふたりが、いま肖像を気にしているのはどういうことだろう。少なくとも、発表されるものが『人に見える作品』になったとしても簡単な具象回帰ではないと断言したい。
本展は、世間からはそう思われずとも日本画と彫刻を勝手に背負ってきたふたりの、その技法への抽象的な眼差しを推進するための挑戦である。『ならば、個展でやればよい』という意見も聞こえてきそうだが、恐る恐る二人展にしているところも肖像に対する作家の敬意の表れと温かい目でご高覧いただきたい。これは半分冗談だが、2010年から共作を続けてきたふたりによる初の『普通の二人展』である。長年のタッグパートナーと初のシングル戦を行うようなものだ。様子見になるか、激しい攻防となるか」(展覧会ウェブサイトより)。
また、会期後の11月16日にはトークイベントも開催予定だ。