EXHIBITIONS
後藤靖香「真珠星」
戦時中の若者たちの姿を描く画家・後藤靖香の個展がTEZUKAYAMA GALLERYで開催。本展では、文民俗学者・野尻抱影(のじり・ほうえい、1885〜1977)を取り巻く様々なキーワードから着想を得た新作を発表する。
後藤は1982年広島県生まれ。2004年に京都精華大学芸術学部造形学科洋画コースを卒業。幼少期より自身の祖父や大祖父の戦争体験について話を聞いて育つ。この経験を起点に、戦争に組み込まれていった無名の若者たちの葛藤や内面の苦しみ、公の歴史では記されてこなかったエピソードを丹念に調査し、劇画調の画風で大画面のキャンバスに表すスタイルで制作を行っている。
近年は、作品が展示される場所に応じて、当時その場所で働いていた人々の営みをテーマとした作品も展開。いずれの作品も共通して、その時代をたくましく生きようとした後藤と同世代の若者たちの姿を描く。また、壁を覆い尽くすほどの画面に大胆な構図で描かれた後藤の作品は、その圧倒的な存在感と迫りくるかのような力強い筆跡から鑑賞者の記憶に強く残る。
11年、大阪名村造船所跡地にて発表された《床書キ原寸》では、当時造船所として使われていた広大なスペースを舞台に、全長10メートルの作品を2点のみ展示するという、想像を超えたスケール感の展示を見事に成功させ、翌年のさくやこのはな賞と絹谷幸二賞を受賞。16年には六本木クロッシングに招待作家として参加するなど、近年その活動に注目が集まっている。
約5年ぶりの個展となる本展では、古今東西の星座・星名の調査をはじめ、星の和名の収集研究に尽力したことで知られる天文民俗学者・野尻抱影をテーマに、およそ15メートルに及ぶ大型のペインティング作品など新作を多数発表。またビューイングルームでは、後藤と、小沢さかえ、新藤杏子の3名によるグループ展も同時開催される。
後藤は1982年広島県生まれ。2004年に京都精華大学芸術学部造形学科洋画コースを卒業。幼少期より自身の祖父や大祖父の戦争体験について話を聞いて育つ。この経験を起点に、戦争に組み込まれていった無名の若者たちの葛藤や内面の苦しみ、公の歴史では記されてこなかったエピソードを丹念に調査し、劇画調の画風で大画面のキャンバスに表すスタイルで制作を行っている。
近年は、作品が展示される場所に応じて、当時その場所で働いていた人々の営みをテーマとした作品も展開。いずれの作品も共通して、その時代をたくましく生きようとした後藤と同世代の若者たちの姿を描く。また、壁を覆い尽くすほどの画面に大胆な構図で描かれた後藤の作品は、その圧倒的な存在感と迫りくるかのような力強い筆跡から鑑賞者の記憶に強く残る。
11年、大阪名村造船所跡地にて発表された《床書キ原寸》では、当時造船所として使われていた広大なスペースを舞台に、全長10メートルの作品を2点のみ展示するという、想像を超えたスケール感の展示を見事に成功させ、翌年のさくやこのはな賞と絹谷幸二賞を受賞。16年には六本木クロッシングに招待作家として参加するなど、近年その活動に注目が集まっている。
約5年ぶりの個展となる本展では、古今東西の星座・星名の調査をはじめ、星の和名の収集研究に尽力したことで知られる天文民俗学者・野尻抱影をテーマに、およそ15メートルに及ぶ大型のペインティング作品など新作を多数発表。またビューイングルームでは、後藤と、小沢さかえ、新藤杏子の3名によるグループ展も同時開催される。